菱田さんと木戸家の確執
「おい!友子!起きろ!行くぞ!」
これはうちの母が幼い頃から父親にによく言われた事らしい
この話を僕は小さい頃から本当によく聞かされた
母の父親って事は僕の祖父である
うちの祖父
保(たもつ)は災害が大好きだ
僕が雪などでテンションが上がってしまうのは
僕のこんなのは保の影響が大きい
台風があれば海に近付き
火事があればどこへでも行く
でも大人1人だとなかなか火事の場所に近付けないから母を連れて行ったらしい
火事があればたとえ深夜だろうと母を叩き起こして自転車で火事現場にむかう
なぜ自転車なのか??
それは車だと近付けないからである
ある時は30分以上かけて現場に行ったらしい
近付きすぎてカードレールでも火傷をしている
ガードレールが熱される場所まで近付くなよ!!!!!!
こんなのはもう50年ぐらい前の話である
もう今は火事でも動かなくなった
昨日
火事があったが母も祖父も現場には行っていない
たぶん・・・
しかし母からは電話はあった
「何が起こってる??」
現場の状況を知らせろ!!!ってやつだ
それもお店ではなく僕のスマホに電話があった
そうなのだ
母は僕がお客様を待たしてでも現場にむかった事を知っていた
「どうなってる?」
「ちょっと状況がわからんけど牟呂八幡が燃えている」
「やっぱりか!!嫌な予感がした!!」
母がよく使う言葉“嫌な予感”
これほど適当な言葉はない
でもこれが野次馬家族の会話なのである
そして家に帰ってからも終始、この話だった
父にも
「お前、見に行ってたよな!!」
って言われた
僕が見に行った事を知ってるって事は父も現場にいたという事になる
野次馬家族なんだ
そして次の日・・・
朝から菱田さんに言った
「菱田さんちって火事の話、した??」
彼女は言った
「他にも話すことがあるから特にそんな話はしなかったよ」
「えっ?」
僕は心の中からえっ?という言葉が出た
こんなに家族の会話にもってこいの話題はない
「てかさ・・・」
ここから菱田さんのたまっていたものが吐き出された
「お前んちってそれしか話す事がないのかよ!!」
「もっと違う話題ないのかよ!!」
「こういうときだけ普段、気にも留めない神社の事を自分の家かのように話すなよ!!」
矢継ぎ早に浴びせられる罵声・・・
「お前んち、サザエさんの家みたいだな!!」
もうサザエさんの家みたいって意味がわからない
「だから嫁が来ないんだよ!!!!!!!!」
もう会心の一撃をくらった
たぶん僕は
泣いていた。
そして僕は気付いた
あっ!火事の話しか話題がない母がお店に来る日だった!!!!!!
そして来た
案の定、菱田さんの顔を見るなり
「昨日の火事って知ってる?」
これだった・・・
菱田さんはちゃんと受け答えをしていた
僕は言った
「ちゃんと話してんじゃん!」
そしたら菱田さんは言った
「仕事だからね。」
たぶんこれからも牟呂八幡が火事になったって話を何度もうちの母にされるであろう・・・
牟呂八幡なんて普段からまったく行かないくせしてこういったときだけ自分の家かのように話す木戸家
こんな木戸家にイラついている菱田さん
この確執は大きい・・・
菱田さんは木戸家にだけ妙に厳しい
たぶん昔、うちの母が
「菱田さんに似てる!!!!」
って言って妙に目が離れたブサイクな鳥の置物を買ってきたせいだ
こんなに心優しい菱田さんを豹変させる木戸家は逆にすごいと思う
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KIDO DAIKI
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