子から母への手紙

面と向かって言うのは恥ずかしいのでブログにします

１９８２年９月１０日

僕の生まれた日は大雨だったと聞きます

木戸家、待望の第一子

それはそれはかわいかったことでしょう

海の近くで生まれた僕は海にあやかって『大紀』と名付けられました

今でも何かがあると海を見たくなるのはそのせいだと思います

小さい頃は本当にご飯が食べれない子で色んな手段を考えたと聞きます

超一流シェフなんて呼んだらしいですね

いや。そんな夢を見たらしいですね

本当に臆病者の僕は

とても絵が上手だったと聞きます

すいません

書きたいことが山ほどありすぎて会話が飛んでしまいます

本当に育てるのに苦労したと聞きます

何でも長続きしない僕

ピアノはすぐにやめ

野球チームに入ってもすぐにやめました

兄弟も仲がよくなく豊橋の若貴兄弟って呼ばれていたとかいなかったとか

そしてキャップのつばを真っ直ぐに被るというヒップホッパーの流れを作ったのも僕でしたね

何をやらしても本当にダメ

走れない

泳げない

空を飛べない

本当にいいとこなしです

そんな僕をあなたは女手１つで育ててくれました

本当に僕がいたことで諦めてしまった夢もあると思います

でも子供の為に頑張ってくれた

あなたの手はいつも泥まみれでしたね

僕が美容師になりたいと言ったときにあなたは黙って背中を押してくれました

泥だらけのお金を渡してくれた

そして笑顔で頷いてくれました

僕のいく道はいばらの道でした

でもあなたはそのいばらに負けないような大きな綺麗な花のような優しさで僕を包んでくれました

僕が就職が決まっていたサロンのオーナーともめて就職をやめて美容師をやめたいって弱音をはいたときでも

「頭を下げてでももう一度、やらしてもらいなさい」

って言ってくれました

当事の僕は嫌なものは嫌で頭なんて絶対に下げませんでした

そしてニートでも僕を見捨てずサロンも紹介してくれました

そこで１０年

本当に僕は商品の販売が苦手でした

ノルマがいつも達成できない

いつも手伝ってくれました

「私に任せときな！！！」

知り合いに売ってくれました

モデルも見付けれない

「私に任せときな！！！」

探してくれました

それでよしと思っていた僕に

「これからのこともあるんだからちゃんと御礼をしに家まで行きなさい」

こう言ってくれました

妙に文章とかがうまい母

僕がどんなにブログで母をネタに使おうが

「大紀は私の子供だから私に似て文章が上手！！！」

って怒らずにほめてくれます

３４歳の息子にむかってです

そして僕がお店を出す時にスーパーであった知り合いに泣きながら報告をしていたって聞きました

今も僕ががんばれているのはあなたのおかげです

なかなかあたなに会いに行くこともできない日々が続いています

お体は大丈夫ですか？？

僕の頑張りを風の噂で耳にしてくれれば嬉しいです

そして臆病者を遠くから見守っていてください

最後に僕は少しだけあなたに謝らなければいけません

なんとなく感動のブログにしたかったから今日のブログは半分以上が作り話にしちゃったことです

昔から僕ってそういうところがありますよね

「誰の話？？」

って途中で思ったと思います

感動ブログを書きたかっただけです

父親に怒りすぎて

「バカ！！！！！！」

とかいうのやめましょう

本当に女手１つになっちゃいます

そして

「保育園でオッジィオットが流行ってる」

って遠まわしでくれって言うもんだから

スーパーの袋に入れて渡して

価値を下げてやりました

園児の保護者の働いているお店で生大を頼んで噂になるのはやめましょう

せめて生中です

これからも飲みすぎには注意してください

そして半分以上は嘘でごめんなさい。

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