胸いっぱいの言葉の花束
美容師をはじめてどれくらい経ったのだろう・・・
本当に様々な事があったしこれからも様々な事があると思う
そして今思う事は世界は素敵な言葉で溢れているという事
本当に美容師になってよかったと思える瞬間はふとした時に訪れる
僕は前回、なんかしゃべらないみたいなブログを書いた
でもこれは完全にネタであって会話の中でうまれるものに色んな感情を抱くことが多い
『言葉』
それはあるときは人を勇気付け
あるときはナイフのように突き刺さる
そしてあるときは花束のように心を包み込む
僕はなるべくお客様にはナイフを突きつけないように考えている
言葉のナイフ
「痛んでますね」
「クセが強いですね」
少し麻痺してしまうけどこれも言葉のナイフだと思う
そしてその傷はきっと消えない
だから僕は使いたくない
もしこれを読んでいるお客様で僕に言われた事がある方がいたら全力で謝りますのでご連絡ください
僕は花束をお渡しできているのか自分ではわからないけどいただける事がある
それは心の中にあたたかくいつまでも咲いてくれる
僕がスタイリストデビューして程なくした頃に店長がお店を去ることになった
美容師の世界ではこういった場合にお客様に負担がかからないように情報を共有しつつ引継ぎが行われる
僕はお店を去る日まで店長に引継ぎの技術を教わった
デビューしてすぐは自分の年齢のプラスマイナス10歳ぐらいのお客様を担当させていただくことが多い
10代20代だ
でも僕は店長の引継ぎで60代や70代の方もいた
もう孫ぐらいの年齢の僕が担当させていただく
毎日、緊張だった
中には担当をかえて欲しいとおっしゃる方もいた
へこむ毎日だった
そして手が震えるほどドキドキしていた
だってたぶん同年代でこの年齢層を担当させていただけている美容師はあまりいなかったから
僕は運よく担当させていただけた
だから今でもこういったスタイルは同年代の美容師に絶対に負けない自信がある
でも本当につらい日々だった
予約がキャンセルになるとやっぱり自分の技術が・・・とか思っていた
会話だって何を話したらいいかよくわからなかった
ある日、お客様が来なかった
予約が入っていたのに来なかった
たしか前日に予約が入った方だった
僕はやっぱり寝て起きたら来たくなくなっちゃったのかな??僕がやっぱり嫌なのかな??とか思っていた
僕が完全に自信をなくしていた頃だ
こう思っても仕方ないと思う
数日後、その方のお嬢様がお見えになられた
「母が亡くなりました」
と・・・
予約のいただいていた日に体調が悪くなりそのままお亡くなりになられたそうだ
「最後の最後まで母は綺麗になりたかったのよ。あなたに綺麗にしてもらいたかったのよ。」
こう言ってくださった
嫌でキャンセルではなくて本当は来てくださろうとしていた
僕は言葉の花束をいただいた
最後に自分に綺麗にしてもらいたかったっていう言葉は今でも心にあたたかく残っている
そういった想いの方がいてくれた
僕は心から嬉しかった
そしてそこからすごく自信が生まれた
今でも苦しい時に思い出す言葉の花束だ
美容師をやっていると様々な場面がある
へこむ事もあるけど花束をいただけることも多い
言葉の花束
さっき来ていただいた小さなお客様
学校の課題で『お気に入りの場所を描く』っていうのがあって『アシュリ』を描いてくれたらしい
そんな話をお母様がしてくれた
言葉の花束
いつまでも心に咲いている言葉の花束
僕たちも沢山、咲かせていこう
それではかわいいサロモに「かわいい!かわいい!」って言葉の花束を咲かせてくるのでこのへんで・・・
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KIDO DAIKI
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