声を聞く行ってみる

名古屋


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1994年

僕はヒーローになった。

僕の生まれ育った町は愛知県豊橋市

愛知県でも端にある町

車で20分も走れば静岡県についてしまうような場所にある

そして海に近いところに住んでいる

サーファーにはいい場所かもしれないけど僕みたいな人間には潮風が邪魔なだけの土地

冬場になると風の強さで外に出かけるのも嫌になる

こんな僕たちはいつでもやる事がないのだ

そしてなるべく楽しそうな事を考える

週末が近付くある日、こんな話になった

「次の休みに名古屋港水族館に行こう!」

当時、まだ出来て2年ぐらいしかたっていない水族館

遠足で竹島水族館という今では全国的に有名になったけど当時は5分あればまわれるような寂れた水族館しか知らない僕らにとってはまさに夢のような大きさの水族館だった

ここに行こうという話しになった

でも僕たちは小学4年生

子供たちだけで行くのには親というハードルを越えなければならなかった

「かぁさんがダメって言ったからダメだわ」

なんて子は沢山いた

中には

「その日は用事が出来て・・・」

みたいなあきらかに親に反対されたんだけど反抗しなかった事を恥ずかしく感じての見え透いたウソなんかもあった

うちはなかなか厳しい家ではあったけどなぜかこのときばかりはオッケーがでた

最終的には僕を含めて3人の家しかオッケーは出ずに3人で名古屋港水族館に行く事になった

親の力を借りないはじめての冒険

冒険と言っても名古屋に行くなんて2時間もあれば行けてしまう

でも当時の僕たちにとっては大冒険だった

親の力は借りないと言っても親のお金

そして親に渡された“写ルンです”は持っていた

当時、カメラを自分で持つなんて事は滅多になくて持ったとしても“写ルンです”だった

“バカチョンカメラ”なんて呼ばれていた

僕も響きだけで使っていたけど大人になって意味がわかるようになってかなりの差別用語だった事に驚いた

このカメラを1人1台持った

いや。持たされた

そして今のようにインターネットがない時代

「名古屋で誰かに聞けば水族館の場所がわかるよね!!!」

なんて楽観的な僕たちは調べもせずに家を出た

子供たちだけで遠くに出かけるなんて初めてだった僕たちは集合時間を学校と同じ時間にした

確か7時台

今の豊橋駅にはなくなってしまったけど薄暗い地下道が僕たちの冒険のスタートになった

地下道には色んな小学校の生徒が描いた絵が飾ってあった

入ってすぐ右にある絵が父親の通っていた小学校の絵だった

なぜかいつも

「これ、うちのお父さんの学校じゃんね!!!」

って自慢するのが好きだった

そんな薄暗い地下道を抜けた先の電車に乗って名古屋にむかった

子供たちだけで乗る電車はなぜだか新鮮だった

そして枚数に限りのある写ルンですを撮り続けた

車窓に流れていく風景、電車、ハチ公っぽい犬の銅像、速度計

もうカメラなんかを持たされたのは初で目に付くものは片っ端から撮り続けた

そして名古屋に着くころにはもう残りは数枚しか撮れないカメラになっていた

僕たちが着いた名古屋はまだ眠っていた

都会の朝は遅いという事実をこのとき、初めて知った

僕たちはとりあえず9時台だけど早めの昼食をする為に唯一やっていたマックに入った

マックを食べるのは初めてではないけど初めての味がした

そして途中でお腹が減ってもいいようにポテトだけは3人ともポケットにしまった

名古屋駅を出れば名古屋港水族館があると思っていた僕たちは地下から出れずにいた

もう迷路だ

家の近くの宇宙公園の迷路よりかなり複雑な迷路に迷い込んでいた

そして地上に出ても人混みしかなく水族館が見当たらないのですぐに地下にもぐった

「なんかここから水族館までは電車に乗るって聞いた気がする」

こんな話になった

もう精神的にも疲れきっていた僕たち3人は水族館の場所を聞くこと、電車に乗ってそこに向かうこと、電車で帰ってくること、これをやるパワーがなく

「もうここでよくない?」

ってなった

そして東急ハンズみたいなところをクルクルした

東急ハンズなのかもわからない

ただ文具店にはエスパークスはなくドラクエが売っていた

家の近所にはドラクエはなくエスパークスが売っている

学校ではエスパークスを持っていればかっこいいはずなのになんだかダサく感じた

ドラクエのほうがかっこよく感じた

そして僕たちは帰りの電車に乗った

家に帰ってきて行きの電車でしか写真を撮ってない写ルンですを親に渡した

そして親と一緒に残りの写真を港に停泊している豪華客船の撮影に使った

潮風に吹かれながら・・・

次の日、学校に行ったら僕たちはヒーローになっていた

「名古屋ってどうだった?!」

こんな質問を何人からも受けた

聞かれすぎてもう記者会見でもしてみんなに一斉に聞いてほしいとも思った

次の週から僕たちのクラスは子供たちだけで名古屋に行くのが流行った

でも残念

誰がどうしようと僕たち3人の真似になってしまうんだ

僕たちがヒーローなんだ

僕たちは名古屋港水族館には行ってはいない

お土産も買っていない

でも水族館に行くよりも楽しかったし思い出のお土産が沢山できた

当時のヒーロー3人

1人は東京に行ったけど離婚して地元に帰ってきていると聞く

1人は地元のお弁当屋で働いていると聞く

1人は美容師やって当時を思い出してブログを書いている

もうきっと会うこともないしこの記憶が正しいのかもわからない

ただ小学4年生でヒーローだった僕は当時の自分の勇姿を思い出しながらニヤニヤしている

僕にとって名古屋って実は特別な場所なのかもしれないって思いながら・・・

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KIDO DAIKI

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代表Assure hair resort
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2017-12-09 | Posted in ブログNo Comments » 

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