あの頃は・・・

ふと見たインスタのストーリー

こんなのがアップされていた

なんかめっちゃ腹立つ

友人が結婚式に参加する為に京都に行っている

前から楽しみって言ってたやつだ

そして久しぶりに夫婦水入らずってやつを楽しんでいるようだ

そして彼らの結婚記念日もそろそろらしい

でもまきんこらしい

忘れてるよね

だって僕の誕生日を覚えてもらうのに１５年はかかったから

そういうとこある

そして僕はまた彼らの結婚式を思い出した

今から１０年以上前

専門の頃から付き合っていた２人は大方の予想を覆すことなく普通に結婚した

何のサプライズもない

想像通り

結婚式では美容師らしくごっさんがお色直しで先輩にカットしてもらったらしいが

今考えても何も変わってなかった

毛先をそろえたのだ

これが１番サプライズだった

この式には専門の仲間も参加していた

そして友人代表として僕と菱田さんはスピーチをした

今思えばアチーブの為にアシュリがスピーチしてる

いまだかつてこんな笑いと涙に溢れたスピーチを見た事ない

これはガチで

僕の人生の頂点はあの瞬間だ

あのネタでＭ－１に出たら優勝できると思う

会場が揺れた

と思って最近、ＤＶＤを見たらまぁまぁすべっていた

そして二次会の幹事も頼まれていた

場所は名古屋のパルコの横のランの館

僕たちはサプライズを用意していた

まみが動画を作ってくれて

それにあわせて両家の母親からの手紙を読む

僕が最近、菱田さんの誕生日の為に作った動画

あれを見た人は僕が最後に手紙を読むシーンのＢＧＭを思い出してほしい

エブリリトルシングの「手紙」だ

なんで今更？？って思ったと思う

これは当時、まみが作ってくれた動画のＢＧＭだったからだ

手紙を読むときは「手紙」だ

あの手紙も大変だった

僕が後藤家、菱田さんが鈴木家の手紙だ

菱田さんはいい

まきんこと幼馴染だから

「おばさん、手紙よろしくね」

これでいい

問題は僕だ

ごっさんのお母さんを知らない

高校の卒業式のときに

「これからもよろしくね」

って言われただけしか会話をした事がなかった

なんならごっさんは僕の事を家で話してんの？？

お母さんは僕の事、知ってんの？？

こう思いながら家に電話をした

そういえば今でも「これからもよろしくね」とこの電話と式当日の「お車代ね」

これしかごっさんのお母さんと話したことはない

そして二次会で手紙

めっちゃ泣けた

僕が・・・

そして次の日に京都に行くことになった

これには理由があった

まきんこが京都の鈴虫寺で

「ごっちんと結婚したい」

って願い事をしていた

このお寺は願い事が叶ったらお守りを返しに行かないといけない

まきんこは

「そっちがとりにこいよ」

って文句を言っていた

もう２度と願いは叶わないと思う

そして清水寺

ここで修学旅行生に紛れる遊びなどをした

今なら完全に引率の先生だけどあの頃はまだ生徒に見えた

ここであの金つば事件が起こる

もうその話はブログで何度もしてきたので気になる方は

『アシュリ　金つば』

で検索をお願いします

そして夜

僕たちは結婚式の次の日だからちょっと特別なご飯を食べようってなった

祇園で食べようみたいな

当時は一見様お断りみたいなお店が並んでいた

迷いに迷って一番奥にあるすき焼きのお店に入った

高級感溢れる店内

２０代前半の僕たち

スタイリスト駆け出しの僕たちはアシスタントよりお金がない

１人５０００円の１番安いやつを頼んだ

いや、それ以外に頼める余裕はなかった

車は駐車場にとめていたのでゆっくりもしてられない

天文学的数字の駐車料金になる恐れもあるのだ

急いで５０００円のすき焼きを食べた

でも５０００円なんで肉も少ない

パリコレモデルの夕食ぐらいの量だ

時間がない

量が少ない

これによって僕たちはペース配分を間違える

ご飯が先に終わりそうなんだ

お金があれば

肉、ご飯、肉、ご飯

こうできる

お金がなければ

肉、ご飯、ご飯、肉、ご飯、ご飯

こうなる

でも時間もなかったので頭がおかしくなり

肉、ご飯、ご飯、ご飯、肉

こうなってしまったのだ

どう考えてもご飯だ足りない

でもこのお店はおかわりが有料かもしれない

もう絶望だった

もしかしたら頭を抱えていたのかもしれない

こんな事がわかっていたなら鈴虫寺で

「ご飯がいっぱい食べたい」

とお願いしていたと思う

そんな事を感じた店員さんが

「おかわりは１杯、つきますよ」

と・・・

これほど４人の気持ちが一緒になったことはこれまでもこれからもない

「お願いします！！！！」

みんなお願いした

口にはみんな出さなかったが

「配分間違えた・・・」

全員が思っていた

こんな１０年以上前の思い出

ストーリーを見ると

こんなところに行っていた

たぶん２人はおかわりを我慢することなく注文しているだろう

これからもお互い、頑張ろうね

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