菱田バースデーフェス

僕は予約の電話をした

「明日なんですが大人４人、子供３人の予約はできますか？」

店員さんは世間のお盆休みとあってフェスをやっているような店内で答えた

「お名前をお願いします」

僕は答えた

「木戸です」

店員さんは答えた

「もう１度、伺ってもいいですか？」

「木戸です」

「もう１度、伺ってもいいですか？」

このやりとりを５０，０００回やった

いや、言いすぎた

２０，０００回やった

とうとう僕は折れた

「もういいです。すいません。」

そしたら

「すいませんでした！」

いや、それは聞こえるのかよ！！！！！！！！！！！

そして他の場所にした

そうなのだ

この日は菱田バースデーフェスだった

菱田さんは７月２９日に誕生日をむかえようやくこの日に食事会がとりおこなわれた

メンバーは後藤一家と僕と菱田さんだった

まぁいつもの顔ぶれ

いつもと違うのはりくとの髪型がリニューアルしていたぐらいだった

主役の菱田さん

「何が食べたい？」

「スシ！！！」

「えっ？クシ？？」

「スシ！！！」

「クシ？？」

このやりとりを５０，０００回ぐらい僕たちにやられて泣いた

だから刺身にした

ここは知ってる人は知っていて知らない人は知らない名店

いや、今のは当たり前の事をそれっぽく言ってみた

でも１人１０，０００円もあれば大満足できるのだ

いや、菱田さんが見る可能性の高いブログで金額を言っちゃうのはどうかと思うって自分でも思う

でも本当にすごい料理

ただ子供たちが１番、目を輝かせたのが

ポテトだった

マック行け！！！！！！！！！！！！！！

恥ずかしがり屋のいっちゃん

「恥ずかしさがなくなるのに３０分かかる」

ってまきんこの予言どおりに３０分後に

「かづちゃん、おめでとう」

って言った

パパのともくんも

「かづちゃん、おめでとう」

って上手に言えていた

２人とも偉い！！！！！！！！！！！！

僕の膝にはふーちゃん

でもこの体勢で食べないといけないという不自由さ

僕は慣れていないので

ふーちゃんには牡蠣よりもレモンがかかった

３人の子供がプラスされただけで僕たちの話している話の内容なんて変わらない

木「まきんこってごっさんの専門ときのタンクトップ姿に恋をしてしまったんだよね？」

菱「そうそう！ごっちんが着てた白いタンクトップ！」

ま「本当にかっこよかった！！！」

木「卒アルに着てるとこ写ってなかったっけ？」

後「えっ？高校のときの？？」

待て待て待て

高校のときはまだまきんこの存在、知らないだろ！！！！！！

もし高校の卒アルで着てたタンクトップにまきんこが惚れたとするのであればお前の白いタンクトップの物持ちは裸の大将なみだろ！！！！！！！

こういった４人で食事などすると基本的にまきんこと菱田さんばっかり話すようになる

僕とごっさんが何かを話したところで全部、自分たちの話しにもっていくのだ

ま「２人ってモテ期ってあった？？」

後「あったと思うよ」

木「てか、まきんこってモテ期、いつだったの？」

ま「うまれてからずっと」

菱「うちら中学の時、上履きに画鋲入れられたもんね」

後「待って。嫌われてんじゃん」

菱「違う。ひがみ！」

ま「２人ってそんなうちらとこうして食事できてんだよ。幸せ者だよ！」

いや、僕は今、冷静に今、考えても上履きに画鋲は嫌われていたとしか思えれない

ここまでポジティブなのは才能だ

こんな菱田さんのバースデーフェス

ふーちゃんが

どうでもいい親たちの話に飽きてきたので解散することになった

僕とごっさんは出会ってから２０年

そして菱田さんとまきんこは出会ってからちょっきりちょうど２７年

キリのいい２７年アニバーサリーだ

きっと僕たちはこのままずっとこの調子だ

このままいこう

３７歳・・・

まぁまぁ大人になったねぇ

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