世界名作劇場が僕らに教えてくれたこと

僕たちの子供の頃

『世界名作劇場』というアニメがやっていた

あれを見て育ったから僕たちは心が優しい大人になっている

ふと名作劇場でやっていた『ピーターパン』を思い出した

ディズニーの『ピーターパン』ではなく名作劇場の『ピーターパンの冒険』のほうだ

主題歌の歌詞を思い出してほしい

「照れたぶんだけ大人になったわたしのピーターパンねぇねぇねぇねぇねぇネバーランドへＧＯＧＯ連れて行ってよ」

もう１度いう

「照れたぶんだけ大人になったわたしのピーターパンねぇねぇねぇねぇねぇネバーランドへＧＯＧＯ連れて行ってよ」

よく考えてほしい

本物のピーターパンの歌なのに彼氏をピーターパンとして扱っているとんでもない歌詞だ

わたしのピーターパンってなんだよ？？

ネバーランドってどこだよ？？

そういえばうちの近所に休憩３０００円～っていうネバーランドあったぞ

こんな歌詞だ

全然、子供向けではない

この作詞者がびっくり仰天の秋元康だ

でもこの曲が名曲なんだ

僕が人生ではじめて買ったカセットテープ

当時はカセットテープ

世界名作劇場は僕たちに歌の素晴らしさを教えてくれた

そして１９９４年頃

伝説のアニメが始まった

『七つの海のティコ』

ヒカリクジラを求めて主人公のナナミがシャチのティコとともに七つの海を冒険するのだ

これは世界名作劇場のオリジナルストーリーだ

七つの海、ナナミ

なんとなく『７』がひっかかる

これには理由がある

世界名作劇場が変わったのだ

変わったわけではない

たぶんだけど買収された

世界名作劇場から『ハウス世界名作劇場』になったのだ

ＣＭにハウスバーモンドカレーが多用されだしたのだ

ハウス食品の有名な食品

それは七味だ

世界名作劇場は僕たちに『忖度』を教えてくれた

この物語は面白かった

紆余曲折がありながらヒカリクジラをナナミたちは探すのだ

北極あたりでティコが重症を追う

うちの死んだばぁちゃんは涙もろい人だった

重症のティコを泣きながら見ながら

「ダイちゃん、ティコ死んじゃうのかね？？」

こうやって聞いてきた

今はもう自分が死んじゃってるのに当時はティコの心配をしていた

僕はばぁちゃんに言った

「タイトルが『七つの海のティコ』だよ！途中で死ぬわけないじゃん！！」

そうなのだ

死んじゃったら『七つの海の故ティコ』にしないといけない

僕は故木戸ばぁちゃんに伝えた

そしたら次の週にティコは普通に死んだ

世界名作劇場は僕たちに『まさかの展開』を教えてくれた

待て待て待て

タイトルどうすんだよ！！！！！！！！

こう思っていた

そしたら新キャラが出てきた

ティコジュニア

ティコがいつの間にかつくっていた子供だ

世界名作劇場は僕たちに『行きずりの恋』を教えてくれた

お父さん誰だよ！！！！！！！！！！！！

この頃にはもう僕は大きくなっていたので最終回を見ていない

ナナミはヒカリクジラを発見できたのか？？

七つの海を制覇したのか？？

ティコの行きずりの恋の相手の七つの海のティンコはどんなシャチなのか？？

全くもって興味はない

ただ世界名作劇場は僕たちに色んなものを教えてくれたことは間違いない

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