聖なる夜にスラムダンクを・・・

あれは２０年ぐらい前・・・

僕はクリスマスイブにバイト先の駐車場の穴を埋めていた

喫茶店でバイトをしていた僕はそこの店長に

「イブなんて暇でしょ？駐車場の穴を埋めてよ！」

って言われた

あのハゲ頭の店長に言われたのだ

少し雪が降っていた

イブの夜は少しだけ日本が揺れてるんじゃない？ってぐらい男女の大切な性なる夜だ

でも僕は頑張っていた

僕はそこの最初のバイト代でスラムダンクの全巻を買った

今でも１番好きな漫画はスラムダンクだ

なので僕がスラムダンクのどこが好きなのかこのイブにブログにしていこうと思う

僕が１番、好きなのはインターハイからだ

あそこは人生の縮図だと思うのだ

まず主人公の桜木花道のいる湘北

インターハイにくるまでは完全な天才が集まるチームだと僕たちは錯覚を起こした

強敵を次々と倒していくのだ

しかしインターハイでそれが井の中の蛙だったことを知る

まず最初の豊玉戦

ここで湘北のエースの流川は豊玉のエースの南に潰されるのだ

片目が見えなくなってしまう

もしこれが人生がかかっている試合だとしよう

徹底的に流川をつけばいいのだ

しかしそこは高校生

罪悪感で南が潰れる

メンタルが弱い感が否めないのだ

片目が見えなくても果敢に挑んでくる流川にメンタルが潰されるのだ

ここで考えてほしい

小暮、出したれよ

これなのだ

流川のプレーが美談になっているが小暮の気持ちになってほしいのだ

めっちゃ練習をしてきた

高校生の最後の試合になるかもしれない

でも片目の見えないエースの代わりになれないのだ

まぁこの試合は勝つ

次だ

スラムダンクの中で１番の戦いである山王戦

ここでは数え切れないほどの名言が生まれる

それぐらいすごい試合なのだ

途中で桜木も選手生命を脅かすような背中の怪我をする

でも意地でも試合に出て最後のシュートも決める

あの文字のないハイタッチは漫画界に後世も語り継がれるだろう

でも待ってほしい

小暮、出したれよ

これなのだ

桜木がすごいって言ってもバスケをはじめて４ヶ月だ

まず山王よ・・・

そんな奴に負けんなよ

お前ら坊主にまでしてきつい練習に中学、いや小学校の時から頑張ってきたんだろ

でもやっぱり

小暮、出したれよ

これなのだ

僕はスラムダンクを通して小暮が不憫でならないのだ

赤木と小暮が作ってきたチームだ

三井だって宮城だってバスケをやってない期間があるんだ

でも小暮はずっとやってきている

でも出れないのだ

なんて無常・・・

世の中の無常さがわかる

でも小暮の肩をそこまでもつかといったら違う

あいつはそこまでバスケに本気じゃないのだ

メガネだからだ

いや、メガネをダメと言っているわけではない

でもスラムダンクをもっている人は見てみてほしい

普通のメガネなんだ

もし全てをかけているなら後ろにバンドを通す

落ちないようにするのだ

レーシックやコンタクトだってできる

なのに小暮はノーマルだ

きっとバンドを通していたのなら安西先生は試合にもっと出した

でも奴はオシャレ感覚を捨てなかったのだ

何かあったらサッととれるようにしていたのだ

「メガネ外してよ」

って性なる夜に言われたらサッと外せれるようにしてやがったのだ！！！！！！！！！！！！！！

でもまぁ山王には勝つが次の試合はあっけなく負ける

それも試合の様子もなく文字で片付けられる

このリアルさ

そりゃ湘北ごときが勝てないのだ

あんな選手層で勝てるわけがない

元ヤンが２人もいる

なんなら片方は赤い髪の坊主でヤンキーが抜けてないのだ

人生はそんなに甘くないのだ

そんな事を教えてくれるスラムダンクが僕は大好きなのだ

４ヶ月で日本一になったらダメなんだ

上には上がいるんだ

そしてどんなに頑張った人間も努力が身を結ぶとは限らないのだ

それを小暮が教えてくれる

５人に選ばれない小暮が教えてくれるのだ

人生は５人の勝ち組とその他大勢で構成されているって教えてくれるのだ！！！！！！！！！！

そんなスラムダンクをまた僕は正月休みにでも読もうと思う

小暮の気持ちになって・・・

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