今だから言える恐怖の話
夏が近付いてきた
そして僕はあの忌まわしい記憶が蘇ってきたのだ
さっきもお客様に昨日の事のように話していた恐怖の話だ・・・
あれは今から5年ぐらい前
友人の誕生日に出かけることになった
案は2つあったのだ
1つはディズニー
もう1つはユニバ
3人で出かける予定だったので多数決をする事になった
僕だけディズニーがいいと言った
でも僕だけだったのでユニバになったのだ
でもこの選択が後々、とんでもない結果になることをその時は誰も知るよしもなかった・・・
ユニバはその時の一度しか行っていない
なぜならあそこは神隠しにあうのだ
僕の財布からいつの間にかお金が消える
神隠しだ
「並びたくなかったら金を出せ」
僕の財布からはどんどんお金がなくなっていったのだ
僕たちがユニバに行く日はハロウィンナイトだった
これがまたすごい
18時以降はファストパスが使えなくなるのだ
そして夜用のファストパスをまた買わないといけない
夜用なんてロリエの“しあわせ素肌”しか知らなかった僕はビックリしてしまった
この夜用というのはおばけ屋敷のチケットなのだ
ここで今だから言えることを言おう
僕はおばけが大嫌いだ
めっちゃこわいのだ
ホラー映画だって観れない
めっちゃ苦手なのだ
これが僕のユニバに行きたくなかった原因でもあった
僕がユニバに行ったメンバーは僕以外が女子だった
そして僕が苦手とする“ホラー苦手じゃない系”の女子だったのだ
めっちゃ夜を楽しみにしてやがった
僕はおばけが苦手とは恥ずかしくて言えなくなったのだ
だって僕は漢(おとこ)だから
なんとか悟られないように言った
「お金がもったいないから夜のファストパスはやめよう!!!」
最強の言葉だった
お金に関しては僕が他の2人よりは多く出すのだ
だからお金を盾にしたら僕に歯向かえれるわけはないのである
そして僕は人が一杯でおばけ屋敷に入れなくなることを祈った
だってこわいもん
でも僕は先の事もちゃんと考えるのだ
もしどうしても入らないといけなくなった場合だ
普段より7オクターブ高い声で「キャー」って言ったらめっちゃ恥ずかしいのだ
ここで僕は今時の行動に出たのだ
今の時代は何の意味があるのかわからないけどおばけ屋敷をユーチューブにあげる人がいるのだ
それを先に見ておけばこわさが半減できるのだ
でるよ!でるよ!でるよ!ほら!!!!!!
これができるのだ
そうなのだ
ユーチューブをアップしてくれる人は僕みたいな人間にとっては神なのだ
女子2人は言っていた
「チャイルドプレイとエルム街の悪夢に行きたい」
この2つを確認だ
でも残念な事が起こった
チャイルドプレイがどこを探してもなかったのだ
チャイルドプレイとはチャッキーが襲ってくるやつだ
間違いなく僕はあいつに襲われるのだ
僕は考えた
色々、ググった
そして有力な情報をゲットできたのだ
「チャッキーが出てくる部屋の上のほうには赤いランプが光っている」
これだったのだ
これを説明しよう
やっぱりチャッキーがいきなり出てくると我を忘れてチャッキーを殴ったりしてしまう人がいるらしいのだ
こういう人間は泣くと強くなるタイプだと思う
こういった事態が起こったときの証拠の為にカメラで見ている
でもカメラは防犯上は赤いランプを光らせないといけないらしいのだ
なんとも素晴らしい情報なんだ
この知識をもって僕はユニバに乗り込んだ
そしてやはりチャイルドプレイに入る事になった
「こんなに並んでるから並んでいる時にホラーナイトはじまっちゃわない??」
こんな言葉も無視されたのだ
そして僕たちの番になった
3人だ
どう見ても道は2人しか並んで進めなかったのだ
そうなると僕は1人だ
なんなら僕だけ男だから先頭だ
こんな地獄はない
でも僕は作戦を考えていた
片耳をふさぐスタイルだ
両耳をふさいでしまうと音が完全に聞こえなくなって逆にこわい
片耳だけふさげばこわさが半分になるのだ
そして僕はカメラの赤いランプばかり探して上ばかり見ていた
そんな事をしながら進んでいるとチャッキーだけでなく誰の気配もなくなったのだ
片方の耳をふさぎ上ばかり見ていた僕はうしろの2人がついてきていない事に気付かなかったのだ
このまま行くか・・・
戻るのか・・・
究極の選択だった
でも泣きながら戻ることにした
そしたら2人が倒れていた
びっくりしすぎて腰を抜かしていたのだ
でも僕の恐怖を教えよう
皆さんはおばけ屋敷を逆走した事があるだろうか??
おばけ側はその想定をしていないのだ
人がくるはずがないのだ
逆送をしてきた僕を見て脅かし終わって油断していたおばけ側がびっくりするのだ
そして仕返しなのかさっきより脅かしてくるのだ
1.5倍だ
めっちゃこわい
そんな感じでチャイルドプレイが終わった
そして外ではホラーナイトがはじまったのだ
これがまためっちゃこわかったのだ
逃げ場がない
どこにいても驚かさせるのだ
ここで僕は精神的におかしくなってしまう
「建物の中のほうが安全ではないのか??」
あれだけ嫌だったのに
「エルム街の悪夢に行こう!!!」
って言っていた
もしかしたら外よりはマシかもしれないと思ってしまったのだ
でもこの考えは間違いだった
エルム街の悪夢というのはロープを6人で持って進んでいくのだ
だから全員が同じペースで歩かないといけないのだ
それも僕たちは3人で行っている
なので他の3人は知らない人なのだ
この中で歩いていくのだ
僕たちがエルム街の悪夢に並んだのは閉園の時間に近かった
だから少しだけ早めに人を入れていったのだ
ハイペースで列が進んでいく
そしてスタート直前で嫌な感じがしたのだ
「このままいくと先頭にならない??」
先頭はドアを開けて部屋に入らないといけない
これがどう考えても僕なのだ
そしてやっぱり僕が先頭だった
めっちゃこわかった
一緒に行っている女子は
「ごめんなさい!!!!!」
を連発するほどこわがっていた
これはチャッキーよりこわいかもしれない
こう思った
なんならまた腰をぬかしそうになっていた2人
腰を抜かして動けなくなったら僕は8オクターブ高い声で「キャー」っていう自信があったのでそれは阻止した
2つ目の部屋に入った時に僕は気付いたのだ
閉園が近いから早めに列を進ませているから僕たちが次の部屋に入るときに前の組がその部屋から出て行っている
それが見える
ということは・・・
早く進めばどこからおばけが出てくるかわかる!!!!!!!!!!!
僕はロープをギュンギュンに引っ張った
そして前の組に追いついてやったのだ
そうするとまったく驚かしてこないのだ
おばけ屋敷の根底を覆すことを僕はやってのけたのだ
そして出口まで辿り着いた
一緒のロープだった知らない3人組は言っていた
「うちらの組ってペース早かったよね」
気付いてないと思うけど僕がギュンギュンに引っ張っていたのだ
もうあれからユニバには行っていない
行こうとも思わない
僕、めっちゃこわかったのだ
あんなこわい体験はもうしたくない
そんな事を思い出した初夏の日
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KIDO DAIKI
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