声を聞く行ってみる

ノスタルジック ザ オボン


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「ダイキは来れんだか?」

祖父が言ったらしい

お盆に祖父の家に行くのなんて働き出してからは一度もないと思う

僕は人が休みの時に働く職業についているからだ

働き方改革でそういうのは変わっていく世の中かもしれないけど別にそこを苦だと思った事はない

逆にお盆に関しては子供の頃からの記憶で止まっているのが丁度よかったりもする

大人になったら物の見方は変わっていってしまうと思う

だから何も知らない子供の感覚のあの不思議なノスタルジックな雰囲気を思い出すだけでいいと思っている

僕はあのお盆の雰囲気を嫌いではなかった

うちの地元ではお盆になるとお墓の前と家の前で松明を焚くのだ

亡くなった方が家に帰ってくるのだ

毎年、家族の誰かしらが松明を用意する

「今年の松明はなかなか火が付かんね」

なんて会話もするのだ

夕方近くになると家の外に家族で出て行く

それが結構、大きくなると鬱陶しくなるのだ

なかなか火が付かない松明の年は最悪

まだ昼の暑さの匂いが残る外でジッと屋長が何度もライターをまわしているのを見ていなければいけない

ジッジッと何度もまわす

「貸してみりん!」

誰に変わってもなかなか松明には火が付かないのだ

木戸家では途中から松明に先にジッポライターのオイルをかけておくという暴挙を始めた

一瞬で火はつくが一瞬で燃え尽きる

あんな短期時間でご先祖さまはうちが見つけられたのか?

僕が逆なら無理だろう

でもそれもいい

お盆だから

お盆は母について母の実家にも行った

あまり関係性が良好ではなかった父は日々の仕事の疲れを言い訳に一緒にはついてこなかった

まぁ母の実家と言っても歩いて数分だった

近くていつでも行けるけどお盆だけの特別な感じが嫌いではなかった

「やい。行くぞ。」

祖父がそう言うとみんなでお墓にむかう

自分勝手な祖父はどんどん先に歩いて行く

「やい。持ってこい。」

祖母がお墓にかける水を汲みに行く

そういえば今年がその祖母の初盆だ

「やい。これ。」

線香を渡される

ボケっとしてて線香を指に当てられた事があるから僕はこの線香をお墓に置くイベントがお盆の最大で最強のイベントになってしまった

それから本堂に行く

キラキラしてフワッとしてしっとりしているあの空気がカラダを包み込む

日本にうまれてよかったと思う瞬間だ

それから家に帰ってご飯

夜は泊まるんだけど駄菓子屋だった祖父の家では風呂上がりにお店に置いてあるネクターをもらえる

ネクターの味は夏の味

サクレも夏の味

もう何年もそんな体験をしてないしもうきっと同じ気持ちにはなれないと思う

なにもかもが自分より大きかったあの時代

不思議がいっぱいだったあの時代

日本って本当にいいなぁってふと思う

そのうち仏壇に手を合わせに行こう

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KIDO DAIKI

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代表Assure hair resort
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2021-08-15 | Posted in ブログNo Comments » 

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