謎のブレスレット
僕はおばぁちゃんっ子だった
生粋のおばぁちゃんっ子だったのだ
もし僕がドラクエの世界に迷い込んだのなら“勇者”でも“魔法使い”でもなく“おばぁちゃんっ子”って職業になっていると思う
僕はおばぁちゃんと0歳から25歳ぐらいまで一緒に暮らした
25歳の頃に亡くなったのだ
それまで僕はおばぁちゃんっ子ライフを楽しんだのだ
うちのおばぁちゃんは僕が中学にあがるぐらいまで看護師をしていた
なので家事の能力が皆無だったのだ
唯一、僕が土曜のお昼に作ってもらったものはラーメンの上に野菜炒めがのっているケミストリーな食べ物だ
うちのおばぁちゃんの料理レパートリーはそれのみだった
僕の土曜の昼ご飯はいつもそれだった
看護師をしていたおばぁちゃんは僕にとっては優しい人だった
僕が美容師になりたての頃もよくお店に来てくれた
当時勤めていたサロンではノルマがあったのだ
それはプラスメニューノルマだ
カットの方にトリートメントを提案してやってもらえたらトリートメント代が自分のポイントになった
その金額ノルマが月毎にあったのだ
最初のうちは保険屋の保険勧誘と一緒
家族や親戚がその餌食となるのだ
いつも僕はおばぁちゃんにお願いしていた
「なるべくカットのみの予約で来て!」
ってお願いしていた
そこからプラスメニューを増やすのだ
僕の働いていたサロンには10分の肩マッサージ1000円という不思議なメニューがあった
それをいつもおばぁちゃんはプラスメニューでやっていたのだ
でも1分を過ぎた頃には
「ダイちゃん、大変でしょ?もういいよ」
って言われてしまうのだ
でも周りの目もあってやめるわけにはいかない
なので謎のただ見つめあう9分があった
そしておばぁちゃんは熱心な仏教徒だった
ある時にうちの弟が気付いたのだ
そして教えてくれた
「お兄ちゃん!おばぁちゃんの部屋にある仏壇に手をあわせるとおばぁちゃんが5000円くれる!!!」
うちの弟は最高のATMを見つけてしまったのだ
僕はそんな鬼の所業はやらなかったが弟はよく手をあわせていた
あわせるたびに靴が新しくなっていた
そんなおばぁちゃんも僕が25歳ぐらいの時に病気で亡くなった
あれから15年たつ・・・
そして数年前にこんな連絡があった
当時、付き合っていた彼女からだ
「昔、もらったものがあるんだけどどうしたらいいか困ってて・・・」
僕が全く知らないところでおばぁちゃんは当時の彼女に自分のアクセサリをプレゼントしていたのだ
この詳しい話はまた機会があったら・・・
僕は亡くなったおばぁちゃんの遺品だから捨ててもらう事もできずに返してもらったのだ
謎のブレスレットだ
もしかしたら
こういうブレスレットかもしれない
でも・・・
全然、お金持ちにならない・・・
おかしい・・・
なんなら最近、お店が暇だ・・・
おかしい・・・
結構、これに手をあわせてるのに・・・
5000円ももらえない・・・
おかしい・・・
そんな感じで暇なんで皆さん、来てください
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ID検索もしくは友だち追加して頂ければ予約できます
電話をする時間がないときは是非!
Assure hair resort
TEL:0120-927-254
豊橋市牟呂外神町15-7
定休日:月曜日 第2.第3火曜日
HP:www.assure-hair-resort.jp/
Twitter『@assure522』
KIDO DAIKI
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