ＳＮＳを見なくなる時

僕は小さい頃から今まで絶対にやらなかった事がある

それは祖父の時も祖母の時もそうだ

最期の姿を小窓から見るやつだ

あれってめっちゃこわいのだ

最期の姿ではなく最期の向こう側の姿なのだ

あれを見てしまうと思い出の中の祖父や祖母の顔があれになってしまいそうな気がするからだ

絶対に見ないと心に決めている

そもそもあの文化が謎なのだ

「見ていってください」

って頼まれる事もある

時には一度も会った事のないような友人の親だったりする

始めましてがあの顔なのだ

僕があの小窓の内側の立場だったら見て欲しくなはいのだ

そんな話をお店でしていた

そこから入院した時にお見舞いはしてほしいか？？って話になったのだ

僕は退院できないほどの入院だったらお見舞いはいらない

僕が亡くなるまで病室から出ないならいい

でもどうせお見舞いの時には心配そうな顔をしていても病室から一歩外に出れば晩ご飯は何を食べようか考えるんだ

週末の旅行にワクワクするんだ

そんなのが寂しいからお見舞いはいらない

なんなら僕がＳＮＳを見なくなる日がくるとしたら僕が不治の病で入院する時だと思う

絶対にもう見ないと思う

ＳＮＳは手に届く範囲でうらやむものが丁度いいと思う

なんか悔しいけど手が届く範囲で上のものがいいのだ

だから手の届かないものは見なくなると思う

だから不治の病での入院ではＳＮＳは見なくなるのだ

そんな感じの話をお店に来てくれていた僕の友人で１番若いであろう子に話していた

そして僕は１つだけお願いをしたのだ

「たぶん僕の葬式に来てくれる中では１番若いと思うからお願いをしておきたい。僕、小窓から覗かれるのって絶対に嫌だからあの小窓をガムテープでとめてほしい。“なんなんですか？！”って言われても“故人からのお願いなんで”って言って小窓をガムテープでとめてほしい。」

こんなお願いをした

夢ちゃんはちゃんと僕の願いを叶えてくれるのであろうか・・・

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