積年の恨みをはらしてきた話
夕方にスマホを見るとLINEで動画が送られてきていた
ぷく丸ちゃんが送ってきた動画だった
すごい真剣な眼差しでカメラをむいて
「でんちかって!」
って言っていた
あれは1ヶ月前・・・
プールの帰りにトイザらスに寄った
そこで買ってあげたポケモンのスマホのようなやつ
その電池がなくなったようなのだ
きっとぷく丸家族は永遠に電池を消費してしまうから
「電池はぶー(僕)が買ってくれる」
って言っているに違いないのだ
いい!
いい!!
かわいいから何でも買ってあげる!!!
そしてそれから夜は幼馴染と焼き肉に出かけた
小学生の時から仲のよい友人だ
焼き肉を焼いているとカンナから電話があった
ぷく丸ちゃんのママだ
最近、僕はスイッチとドラクエを貸していたのだ
ドラクエのメダル王の城の場所がわからないって電話だった
ググれよ!!!
ドラクエマスターじゃないぞ!!!
って思いながらも記憶を呼び起こしながら教えていた
そしたら後ろのぷく丸ちゃんが電話を代われって言ってきたようだった
カンナからぷく丸ちゃんに変わった
そしたら
「でんちかって!」
だった
「今度会うときにいっぱい持ってくからね!」
って言ったら嬉しそうに
「うん!」
って言った
後ろのママは
「もうぶーに用事はすんだ??ママに代わってよ!」
って言っていた
でもぷく丸ちゃんは代わらなかった
だから僕は
「今日は何やってたの??」
って聞いた
そしたら
「ポケモンみてた!そしたらうごかなくなった!でんちかって!」
って言われた
結局、電池買って!だった
そして電話を切った
そのやりとりを聞いていた友人が
「誰から電話だったの??」
って聞いてきた
だから
「友達からだよ!ドラクエを教えて欲しいって電話だった!」
って答えた
そしたら驚いた様子で
「何歳??」
って聞いてきた
だから
「3歳だよ!」
って答えたらもっと驚いた感じで
「3歳でドラクエ?!」
って言われた
「いやいや、途中から3歳で最初の電話はママだよ!ママがドラクエ!」
って答えた
そこから僕たちのゲームの話が始まった
このカンナに貸しているスイッチもこの友人がくれたものだ
僕は今ではまったくゲームなんてやらないのにこの友人は僕がゲームに喜ぶと思っているのだ
小学生じゃねぇよ!!!!!
そしてこんな事を言い出したのだ
この友人には中学生の息子がいるのだ
「ゆうと(その息子)とストリートファイターをやりたかったから見せたら複雑すぎてできないって言われた」
そうなのだ
今の子達はただ撃つ、ただ地面を塗るみたいな“ただ”何かをやる事に慣れすぎていたストリートファイターのようなコマンド入力が複雑と感じるそうなのだ
「でも今のストリートファイターはコマンド入力しなくてもボタンに必殺技を設定できるからゆうとでもできるって伝えた」
と言ったのだ
待て待て待て
ゆうと!こいつに騙させるなよ!!!!!!!!!!!!!!
僕はここで積年の恨みをはらそうと思ったのだ
僕がゲームをそんなにやらなくなったのはこいつのせいなのだ!!!!
この友人はめっちゃゲームが得意だったのだ
まったく勝てなかった
例えばストツー
お互いにケンを使っていた
でも波動拳を撃ちあっていても僕のコマンド入力がうまくいかなくなって当たっちゃうのだ
そして昇竜拳を避けられてパンチされるのだ
全然、楽しくない!!!!!!!!!!
だから
「俺、片手でやるわ。片手のバルログ!」
僕たちの中ではバルログが最弱だった
でも僕のケンは友人の片手バルログにも勝てなかった
あの勝ち誇った小生意気な顔・・・
今でも忘れない
だから僕は考えた
当時、プレステで出ていたソウルエッジという格闘ゲーム
これは当時では珍しくボタンに必殺技を設定できた
LボタンやRボタンを押すだけで複雑なコマンド入力をしなくても必殺技が出せれたのだ
それで僕は勝ったのだ
そしたら
「別にそれに負けても悔しくもなんともない。」
って言われたのだ
ちっきしょーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!
こんなのがよくあったのだ
細かく全部を伝えた
マリオカートで周回遅れにされた事
スマッシュコートでレッドエースを使いたかったけどそっちもレッドエース使いで太刀打ちできないから使いたくもないネットプレーを得意とするキャラにしたんだけどそんなの使うとテニスの楽しさは半減するのに勝てなかった事
みんゴルで圧倒的大差をつけられた事
そしたら
「ゴルフを楽しめよ!」
って言われた
いやいやいや
ゴルフでも何でも勝てるから楽しいんだよ!!!!!!
でも僕はウイニングイレブンとテトリスだけは死ぬほど得意だった
でもその2つはやってくれなくなるのだ
お前だって負けるのはやらなくなるじゃねぇか!!!!!!!!!
めっちゃ文句を言ってきた
「そろそろ閉店です」
そう焼き肉屋に言われるぐらいの時間まで文句を言ってやった
でも終始、爆笑された
その顔も小生意気だった
そんな感じの41歳の夏の終わり
2人とも中学生に戻っていた
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KIDO DAIKI
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