新たな家族

「ダイキの誕生日に犬が来るから！！」

家に帰るとこんな突拍子のない事を両親に言われた

僕の誕生日は９月１０日

僕は犬が欲しいなんて言ったのだろうか？？

『ペットを飼う』

あっ。ブログでは言ってるかもしれない・・・

でも最近はペットはいいや・・・って思っていた

それは

『ご報告』

ハウルといううちの子がいなくなったからだ

うちの両親は極限のペットロスというものに襲われた

「ハウル・・・ハウル・・・」と毎晩、泣いている日々・・・

いなくなったのが今年の３月の終わり

今でも泣くときがある

「ダイキの誕生日に犬が来るから！！」

父が僕にこう言った

父が僕に話しかけてくるなんて珍しい

それもすごく嬉しそうに

でも

「誕生日に犬が欲しい！！」

って言ったのは小学校のときだ

最近は言った覚えはない

いや、３４歳で誕生日プレゼントなんてもらえるはずもない

ブログだって読んでないはずだ

以前、こんな話を友人に聞いた

「時間が解決してくれると思うけどかなり時間はかかると思う」

「ペットロスの傷を癒すのはペット」

ハウルがいなくなって半年

階段下の

服が置いてあった場所は

服がなくなり

ハウルの家は

片付けられている

ピョコピョコ歩いていた庭

ハウルがいたころは転ばないようにと母の趣味であったガーデニングはやめていたのだが最近は

また始めていた

彼がいたことがまるで幻であったかのような日々が始まっていた

ずっとまた犬が飼いたいと言っていた父

そしてハウルと似た子を探していた

この行動はわからないでもない

父はずっと体調を崩していた

その時にいつもそばにいたのはハウルだった

そして父は体調がよくなった

その矢先にハウルはいなくなった

恩が返していないという想いもあるのだろうと思う

でも新しい犬はどうしてもどうやってもハウルではない

僕はそれがひっかかっていた

ハウルに対しても新しい子に対してもかわいそうじゃないのかな？って・・・

母も反対していた

「もうあんな悲しい想いはしたくない」

今でも亡くなったときの顔がやきついているらしい

僕は

「ダイキの誕生日に犬が来るから！！」

これを言われたときにはっきり言った

「僕はいらない」

色々、考えていらないという答えを出した

母も賛同すると思った

母の最近始めたＬＩＮＥのプロフは

ハウルだ

まだペットロスから抜け出せずハウルの事を想っている

新しい子はハウルではない

だから母も反対すると思っていた

でも答えが違ったのだ

「私も飼いたい」

こんな事を言った

「もういない事が限界」

そうだよなぁと思った

母は自分の母が入院した

はじめは骨折だけだと思っていた

しかし違った

入院した矢先にボケがはじまったのである

おしぼりを食べようとしベッドから抜け出そうとする

母が

「お母さん、ダメ！！」

って言うと

「あんたは怒ってばっか！！もう来なくていい！！」

って言われたらしい

ボケて普段はこんな事を言わない祖母に言われたらしい

「そんな事いうなら明日も来ちゃうから！！」

って言って帰ってきたって僕に話す母は笑ってはいたが限界が来ていたんだと思う

なら僕は飼うことに賛成する

また家族が弱っているときにペット？？って思われるかもしれない

僕は別にベジタリアンでもなければ愛犬家でもないトップブリーダーでもないのだ

家族が笑顔になるならそれでいいと思っている

僕の誕生日じゃなく母の誕生日ぐらいに来るらしい

父がずっと目をつけていてなかなか飼い主が見つからなかった子が遠くから

「なんか譲ってくれる人が最近、冷たいんだよねぇ」

こんな事を言っていた

よく聞いてみると

「どんなものを食べさせればいいですか？」

「どんなとこに普段いさせればいいですか？」

「水はどんなものを？」

こんな電話を日に３回はしているらしい・・・

ただめんどくさがられてるだけじゃん！！！！！

普通、嫌だわ！！！！！！

そして名前だ

僕はお客様とこんな会話をした

うちに犬が来る

名前がまだわからない

ハウルはジブリだったからジブリつながりだと思う

こんな予想をたてていた

「名前はどうするつもりなの？？」

そしたら

「ハウル！！！」

って言われた

悟飯の孫の悟空の子供は悟飯っていうドラゴンボール方式かよ！！！！！

せめて名前は変えてほしい

もうすぐうちに新しい家族が増える

これで僕にもキラーコンテンツができる

例えば

【嫁】

例えば

【猫】

例えば

【犬】

ブログの内容に困ったときにとりあえず出しておくといいという武器ができる

最高の武器が手に入る

まぁ動物好きに悪い人はいないが・・・

今のは冗談だが僕は別にベジタリアンでもなければ愛犬家でもないトップブリーダーでもない

だから家族が笑顔になれればいいと思う

前は前の子と比べるのはかわいそうって思っていたが比べた瞬間に前の子がよみがえるんだと思う

まぁそれはそれでいいんじゃない？？

木戸家はハウルの事をずっと忘れないよ

あっ。今のは臆病者で僕になつかなかったハウルの事です

ずっと一緒。

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