結婚しました
10月8日月曜日
僕は車で名古屋にむかった
二次会の景品を沢山、トランクに入れて名古屋にむかった
場所は東海の人間は小さい頃からお馴染みの孫とおじいちゃんのCMで有名な『名古屋美宝堂』
その近くにある結婚式場
この日は友人の
ごっさんとまきんこの結婚式だ
まきんこは鈴木マキから後藤マキという何ともモーニング娘にいそうな名前にかわる
会場には
専門学校の同期やごっさんとまきんこの職場の美容師がいっぱいだった
会場に着くとごっさんのお母さんがやってきた
ごっさんのお母さんと会うのは高校の卒業式ぶり
あのときは
「木戸君、これからもよろしくね」
って言われた
僕はちゃんとそのときのよろしくを守ってここまで生きてきた
だから
「木戸君、今日はよろしくね」
って言ってお金をくれた
結婚式が始まり
披露宴が始まった
披露宴では友人代表のスピーチをお願いされていた
でも僕は条件を出した
「1人では嫌」
「最初のほうがいい」
これだ
なので菱田さんとのスピーチになった
スピーチも乾杯のあとすぐになった
乾杯はあんちゃん
同級生だけど年上という人が必ずなるあだ名『あんちゃん』でお馴染みのあんちゃん
めっちゃ緊張していた
なのに乾杯の挨拶を携帯に打ちこんでいてそれを読んでいた
年上のくせしてマナーができていない
だから誰かが携帯を鳴らして完全にあいさつが飛んでいた
ここまであたふたするあいさつを僕は見た事がなかった
だからその次の僕は緊張が半端なかった
会場は美容師ばっかだし・・・
ここでいいところを見せればヘッドハントされるかもしれない
同級生の加藤くんなんかは式そっちのけで自分をアピールする為に色んな人にあいさつしていた
帰ったら今井さんに怒ってほしいものだ
この日はそこそこの雨だった
僕のスピーチのつかみ
「本日はお日柄もよく」
って言ってみた
より一層、雨音が強まった
世界が止まったかの錯覚を起こしたほどだった
ただそれ以外は完璧だった
正直、ここまで完璧なスピーチを見たことがない
スティーブジョブズが会場にいたのならスタンディングオベーションだったと思う
ごっさんの弟も感動してピアノを弾いた
僕の為に弾いた
それからごっさんも普通のあいさつをした
いたって普通のあいさつだ
でもこの式で感動するポイントが2つあった
やはりまきんこのあいさつだ
ご高齢の自分のおじいちゃんに手紙を読んだ
ギリ結婚式に参列していたおじいちゃんに手紙を読んだのだ
ギリ読めた
「おじいちゃん、またモーニング行こうね」
僕たちの住んでいる東海地方にはモーニングという文化がある
朝、喫茶店に行って飲み物を頼むとサービスで食べ物がついてくる
お店によっては飲み物のサービスで飲み物がついてくるお店まである
これにまた行こうって言ったのだ
なんか感動したのだ
それからまきんこのお父さんのあいさつ
「ともくん、まきをよろしくお願いします」
って頭をさげたまま頭があげれなくなってしまったのだ
「ともくん!!!まきをおじさんに返してあげて!!!」
会場中がそんな空気に包まれた
そんな感動の式が終わり婚姻届を出しに行った
一発勝負だ
色々とおっちょこちょいが多いまきんこ
結婚式と同じ日を婚姻届けを出した日にする為には失敗は許されない
奇跡的に書類の不備はなかった
そして夜から栄のランの館で二次会だった
僕と菱田さんはそのまま二次会の幹事だった
サプライズで親からの手紙を読んだ
僕はごっさんの母親になった
ごっさんの母親になったのはあれが最初で最後だ
二次会が終わって僕たちは買出しに行った
ナディアパークのビアスティックの隣りにあるローソンでお酒を買った
「木戸、かづちゃん、今日はホテルをとってあるから」
ってごっさんに言われたので飲むことにしたのだ
ホテルはパルコの上のホテルだった
部屋に行ったらびっくり!!!!!!!
全員、同じ部屋だった
修学旅行みたいだった
そこで工藤からお祝いの電話があった
工藤はまきんこのお店をバックレたから式には来れなかったのだ
その電話が工藤の声の最後だった
10月9日火曜日
僕たちは京都に行く予定だった
まきんこが前に鈴虫寺で
「ごっちんと結婚できますように」
ってお願いしたからだ
このお寺は願いが叶ったらお守りを返しにいかないといけない
朝、まずはホテルの朝食をとる事にした
でも前日の疲れなのかごっさんが起きなかった
まきんこが
「ごっちん、朝食の時間が終わっちゃうよ。起きてよ。」
って優しく起こしていた
そしたらごっさんは
「うるせぇな!!!おじいちゃんと行ってろよ!!!」
って前日の
まきんこのおじいちゃんへの手紙の文章を引用していた
奥さんの手紙をちゃんと覚えているなんて本当にいい旦那さんだ
そしてうまくもないホテルの朝食をすませて京都にむかった
まず鈴虫寺に行ってから清水寺に移動した
残念ながら僕たちは京都=清水なのだ
ここしかわからない
景色を見たところで
特に感動しない年齢なのだ
なんでここに来たんだろ??しか思わなかった
なので夫婦初の共同作業をしてもらう事にした
なんか重いやつを持ち上げてもらう
でも
持ち上がらなかったから
手伝った
初の3人での共同作業になった
でもマジで清水なんかでやる事はなかった
とりあえず修学旅行生にまぎれるゲームをやった
まきを探せ
ごっさんを探せ
急に大人が班に入ってきて中学生は本当にびっくりしたと思う
たぶん修学旅行の作文のタイトルは
「謎の班の仲間」
だったと思う
それから清水を歩いていたらまきんこが
「ごっちん、ここって前に来たときに寄ったきんつばのお店だね」
って言った
完全に元の彼氏との旅行エピソードを披露したのだ
まきんこに聞こえないようにごっさんは
「俺じゃねぇ・・・」
って言った
ともくん!!!もうおじさんに返そう!!!
それから晩ご飯は祇園で食べる事になった
僕たちの中では祇園での食事代は未知の領域だった
結婚式の次の日だからいいお店に入りたいけどお金もない
僕たちはめっちゃ悩んだ
そして1人5000円のすき焼きのお店に入った
1番安いのが5000円だ
料理がきてびっくり
肉が4枚と野菜
そして仏壇に置くぐらいの量のご飯だった
全員が無言だった
だって肉とご飯の分量を頭で計算しなくてはならなかったから
今までにない計算だった
きっと泣いていた
次の日からのもやし生活を考えて泣いていた
それを見かねた店員さんが
「ご飯のお代わりは無料ですよ」
って言ってくれた
全員が一斉に
「おかわり!!!!!!」
って言った
あれほど声があわさる事はこれまでもこれからもないだろう・・・
これが12年前の今日の話
みんな経たねぇ
これからも経ていこうね
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KIDO DAIKI
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