卒業式

２月２８日

僕が卒業をした高校の卒業式だった

朝のセットからはじまり卒業式後には今、女子高生から卒業したての子達がカラーをしに来てくれた

菱田さんと相談しながらベストな選択をしていた

バイト先が厳しいから目立ったことは出来ないパターン

インナーカラーとナチュラルなハイライト

入学式前には忙しくてカラーは出来ない

その頃に抜けてしまって明るくなりすぎるのは嫌

ハイライトにモノトーンのカラーをかぶせる

こんな事を菱田さんはやっていました

僕はというと・・・

女子高生のストーリーに載せてもらうお願いに必死でした

でも載ったので夢が叶いました

「夜の食事会前には着替えちゃうから最後の制服姿なんだよ」

とか言いながらそのまま来てくれる

そして

「めっちゃ泣いた」

とか

「こんなにお母さん、泣いたんだよ」

とか言って画像を見せてくれる子たち

そして４月からは遠くで１人暮らしの子もいる

さみしいけどちゃんと１人暮らしの先での美容師さんを紹介するから安心してね！！！！！！！！！

こんな事を考えていたら自分の卒業式も懐かしくなってきた

そして１つの疑問が出てきたのだ

「うちの母親って卒業式に来たの？」

まったく覚えてないのだ

そしてお客様でもお子さんが僕が卒業した高校に行っている方もいる

口をそろえて言うのが

「大渋滞するし駐車場に困る」

これなのだ

めっちゃ生徒数がいるのでものすごい事になるのだ

うちの母は車の運転が苦手だ

もう暗くなると絶対に乗らない

だからうちの母は車のライトをつけた事がないのだ

こんな母がわざわざ車で僕の卒業式に来たのか？

すごく疑問になった

高校生の時なんて親のことなんて見ていない

友達が全てだった頃だ

今になって親がどうしたのか気になりだしたのだ

そして聞いてみた

「高校の卒業式って見にきた？」

そしたら

「行ったよ。後藤さんのお母さんの隣りの席だった。」

って言っていた

「どうやってきたの？運転、苦手じゃん。知り合いもいないでしょ？」

って聞いたら

「知り合いがいないから１人で行ってそそくさと終わったらすぐに帰って来た。親だけの謝恩会には出てないよ。知り合いいないもん。車は遠くのすいてるとこにとめて歩いた。」

って言っていた

僕が知らない母の物語があった

そして

「卒業式で感動的だったのは式の最後にあんたが胸の花を上に投げたところだったな！」

って言った

待て待て待て

胸の花、つけてるから

投げてねぇ

そんなおしゃれなことしねぇ

たぶん息子を見間違えてるぞ！！！！！！！！！！！！

そんな卒業式の思い出

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