ウィズコロナの悲劇
昨日、緊急事態宣言の全国解除が決まった
僕も最近は住んでいる地域がどれぐらい人が動き出しているか見に行く為に仕事終わりに車で駅前を通っている
僕の住んでいる地域はまだ人の流れが少ない
やはり解除されたからといって一斉に動き出す感じはないらしい
そうなのだ
解除されたからといってコロナの脅威がなくなったわけではない
これからはウィズコロナの生活が求められるのだ
僕はまだ人に会うどころか飲食ですら行っていない
『好きだから会わない』
をまだ実行している
そんな中で悲劇が起こったのだ
ウィズコロナの悲劇だ
聞いていただこう
この生活になってやはり考えるのが休みの日のお昼ご飯だ
お昼ご飯を食べないわけにもいけない
残念ながらお腹はすくのだ
そろそろ食べに行ってもいいかな??って思いつつも様子をまだみてしまうのだ
先日の休み
僕は気分が完全にインド人だった
カレーを欲っしていたのだ
テイクアウトを考えた
家にナマステを持って帰ってこようと思ったのだ
車でカレー屋にむかった
でも僕が住んでいるのは日本だ
インドではない
下水処理がしっかりしている国なのだ
赤信号で止まってふと横を見た
バキュームのカーだったのだ
「今日はカレーではない」
こうなったのだ
とんでもないものに出くわしてしまったのだ
方向転換だ
面舵一杯の方向転換だ
僕は牛丼にすることにした
牛丼ならドライブスルーがあるのだ
そして牛丼のドライブスルーについた
マイクで注文ではなく人に注文するお店だ
やはりウィズコロナの世界では店員さんがマスクをしている
でもマスクだけでなく店員さんが中森明菜だったのだ
僕は言った
「牛丼1つお願いします」
反応がなかった
僕はまた言った
「牛丼1つお願いします」
・・・。
無反応だ
この人は人形か??
もう1度言った
「牛丼1つお願いします」
そしたら
「牛丼を3つですね」
って言われたのだ
待て待て待て!!!!!!!!!!
聞こえてたのかよ!!!!!!!!!!!
でもよく考えた
店員が中森明菜だったのだ
たぶん
「かしこまりました」
こう言われた
なんなら
「(かしこまりました)」
こうだ
僕は聞こえなかったのだ
マスクをしていなければ口の動きでわかるのだ
でもわからない
僕は店員さんが聞こえなかったと思った
僕もマスクをしてるから
これによって僕の牛丼が3つになったのだ
誰も悪くない
ウィズコロナの悲劇なのだ
「いや、1つです」
僕は笑った
店員さんもたぶん笑っていた
でもマスクでわからない
ウィズコロナの悲劇だ
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KIDO DAIKI
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