イヌのマリ
「ジブリの作品で何が1番好きですか??」
僕はお客様に質問した
いやいや、急に質問したわけではない
話しの流れからその質問をしたのだ
急に
「ジブリの作品で何が1番好きですか??」
なんて質問をするのは宮崎駿ぐらいだ
残念ながら僕は駿ではない
この質問にもっていったのもこの質問が大丈夫なお客様だと僕の長年培ってきた僕の質問ジェネレーターがいったからである
なぜならこのお客様は少し前の会話で
「任天堂さん」
って言ったのだ
漫画家を「先生」と言ったりゲームメーカーに「さん」って言ったり敬意を払っている方はジブリの質問がオッケーなのだ
やはり好きな作品を5位まで言ってくれた
「でも最近のは観てないですね」
って言っていた
僕もそっち派だ
古参アピールしたいのだ
マウントをとりたいのだ
「僕もぽにょぐらいから観てないですね・・・」
観たことあるのに負けたくないから言ってしまった
その方の1位は“ナウシカ”だった
僕は言った
「僕、マンガ持ってます!!!!!」
これはいける
共通の話題でいけるのだ!!!!!
でも想像外の答えが返ってきた
「私、ナウシカのマンガはちょっと・・・」
こう言われてしまったのだ
僕もこのお客様もネタバレは全然、平気派なのである
なんならこのお客様はマンガを最終巻から読むとおっしゃったのだ
僕もこの気持ちはわかる
だからマンガのナウシカの情報ももっていらっしゃるのだ
ナウシカには原作のマンガがある
映画になっているのは全7巻の中の1巻の話なのである
「私、テトが大好きなんです。でもテトってマンガで死んじゃいますよね??読まなければ死なないんです!!!」
ウッホ!!!!!!!!!!
ガチだ!!!!!!!!!!!!
でもこの感覚ってわかりすぎるのだ
自分の世界でいいのだ
そして僕はイヌのマリの事を思い出した
あれは20年以上前・・・
僕が小学4年生の時の話だ
親友の河根の家
そこにはイヌがいた
大豪邸には似つかわしくないような小さな柴犬だかなんかだった
確かこんな感じ
両足をあげてオシッコをするイヌだった
たまに家に遊びに行くとじいちゃんから散歩をお願いされた
僕はそれまでの人生でイヌの散歩をした事がなかった
だからイヌは両足をあげてオシッコするものだと思っていたのだ
でも1年ぐらいしてわかったのだ
両足をあげるのは特殊!!!!!!!
僕は河根に言った
「お前んとこのマリオって特殊だったんだな!!!」
そしたら驚きの答えが返ってきたのだ
「お前って1年間、マリオだと思ってたの??マリだぞ。メスだぞ。」
お前・・・
マリオじゃなくてマリだったのか!!!!!!!!!!
女の子だったのか!!!!!!!!!
彼女が実は男だったみたいな感覚だった
それからもマリオ改めマリは大豪邸の庭につながれていた
それから数年・・・
僕たちが高校生になった頃・・・
河根からメールがあった
当時はPHS、ピッチだった
「マリが脱走した」
こうだった
マリが大豪邸から抜け出してどっかに行ってしまったのだ
「洋子さんが用水の近くで見たって言ってた」
って言っていた
洋子さんとは僕と河根のバイト仲間だった
当時はなんとも思わなかったが今になって思えば・・・
お前、何で洋子さんの連絡先、知ってんだよ!!!!!!!
である
僕はバイト先の女の子の連絡先なんて誰一人知らなかったのだ
まぁ後の河根の奥さん、洋子さんである
それから必死でマリを探した
自転車でそこら中をくまなく探した
でも結局、見付からなかったのだ
マリは2020年の今現在でも見付かっていない
30年前の話だ
マリは今頃、40歳ぐらいだと思う
人間で言うと仙人の年齢だ
どこかで今も元気に両足をあげてオシッコしているであろう・・・
このように昔を思い出した
そして僕が好きなジブリ作品は魔女の宅急便だ
おちこんだりもしたけれど、私は元気です。
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KIDO DAIKI
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