菱田さんの優しさにふれた日

前回のブログが今年最後とか言っときながらまた書いちゃうのが僕です

『ストロベリーショートケーキのストロベリーを最初に食べるか？最後に食べるか？』

人はこの２パターンに分かれる

そんな題材のドラマを観たのが高校生ぐらいの事だと思う

三角関係の話

タッキーとフカキョンと窪塚

窪塚が言う「ア～ハァ～」が妙にかっこよかった

ストロベリーを最初に食べるフカキョンと窪塚

最後に食べるタッキー

誰が幸せなのか？みたいな話だった

僕は間違いなく最後に食べるタイプなのだ

だから１番美味しいものを食べる頃にはお腹がいっぱいになっている

それが本当に幸せなのか？ってやつである

我慢していらないものを食べる必要があるのか？

さてさて年末になった

菱田さんが技術トレーニングを見てあげている美容学生のトレーニングも今年、最終日になった

僕は一切、何もしていない

お店に入ってきて

「木戸さぁ～ん！」

って言われて僕は

「こんばんわ」

って言って

「あとお願いします」

って言ってお店を出るくらいだ

でも最終日は

「今年もお世話になりました！」

って言って

くれた

僕はこんばんわとあとお願いしますしか言ってないのにくれたのだ

レモン味とイチゴ味をくれた

「お２人で！」

って言いながらくれた

「ならイチゴで」

って先に言うぐらい僕はぶっとんではいない

菱田さんが先に選んだ

「５個入っているから分けよう」

って言ってくれたのだ

この感じが菱田さんなのだ

菱田さんも絶対にストロベリーを最後に食べるタイプだ

そして優しいのにボケボケしてるから本当に好きなものを食べられてしまうのだ

例えば僕の周りでストロベリーを先に食べるタイプの人間がいる

カンナだ

最近は大人になったのでそういう事はなくなったけど真っ先に食べるタイプだ

こういった人数分のもの

牡蠣が好きなのであれば真っ先に食べる

なんなら２つ目の牡蠣にも手が伸ばせれるのだ

「カンナ、１人１個だよ」

菱田さんがよく言っていた

菱田さんは最後のタイプなので食べられてしまうのだ

なんなら誰かが足りなくなったら自分のものをあげるタイプだ

僕は菱田さんがくれたイチゴ味２つ、自分のレモン味３つを家に持って帰った

というか菱田さんがなぜイチゴ味を選んだのか？

僕が昔

このレモンケーキが好きと言ったのを覚えていたからかもしれない

でも僕はレモンの味は知っていたのでイチゴ味がよかった

でもそんな事を言うほどぶっとんではいない

家に帰って

「もらった」

って言って母に渡した

「パパ食べる？」

って言って母は父に渡した

このようにうちの母は父の事をパパと呼ぶぐらい僕はいいとこの子なのだ

父はイチゴ味を食べていた

母はレモン味を食べていた

僕は晩ご飯を食べていた

「温めなくていいよね？」

って言われて赤ちゃんが入るお風呂よりぬるいダシにつかったおでんを食べていた

「イチゴのほうが美味しいな」

って聞こえた

待て待て待て

なぜ食べ比べができる？？

見てみた

両親、２人とも２つの味を食べていたのだ

待て待て待て

５個あって４個食べたの？？

息子のは？？

僕は思い出した・・・

あれはお客様がロールケーキをくださった日

家族サイズでくださった

母に渡した

そして出かけて帰ってきたら

「ごめん。１切れ残しちゃった。」

って言われたのだ

待て待て待て

あれは１０切れはあったぞ

３人家族なら３切れは残せ

なんなら残さないペースで食べるんじゃねぇよ

そうなのだ

息子のぶんなんて残さないのだ

僕は今回の僕のぶんがなくなった事にも驚いて菱田さんにＬＩＮＥした

そして次の日

「私のあげる」

って言ってくれた

大事にまだ食べてなかったのだ

これで菱田さんのぶんはなくなった

でも僕は

「イチゴ味がいい」

って言うぐらいぶっとんではいない

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