武勇伝を語る

お客様にこんな質問をした

「今から自分の武勇伝を語り合いません？？」

そして我に返った

美容師が接客でするような会話ではないのだ

美容師が接客中にしてはいけない会話の栄えある２位だ

大学生の合コンでの会話なのだ

でも口に出してしまったらもう後戻りはできない

いくしかないのだ

なんか女子高でのケンカの話をしてくれた

そして

「木戸さんってケンカとかしたことなさそうだよね」

って言われたのだ

待て待て待て

僕のこの相棒（こぶし）だって火を噴いたことがある

僕の武勇伝を語ることにしたのだ

武勇伝は大抵の場合、高校生だ

まず僕の中学生の時の話をしましょう

僕は牟呂中学校３年１組名簿番号７番でした

６番が河根

８番が栗駒

っていう同級生だったのです

テストになるといつも栗駒が解答を回してくれたのでした

そして僕が写して前の席の河根に回す

本当は僕と河根の解答も栗駒に回さないといけなかったんですが回さなかったんです

「ダイキ！早く回せ！！！」

よくテスト中に栗駒に言われました

でも回しませんでした

だからテストの点数は３人ともいつも同じぐらいの点数になるのです

だから３人とも同じ高校に進学したのです

僕が高校に入れたのは栗駒のおかげです

そんな栗駒は高校入学前にグレました

すぐグレたのです

暴走族に入ったのです

僕はラッキーな事に暴走族の友達ができたわけです

守ってくれる心強い友達です

ここで僕の武勇伝が生まれます

高校に入学したての僕はバックに暴走族がついているという事で気持ちが大きくなっていました

いつでも北斗の拳のような目をして生活していたのです

そしたら先輩にいきなり

「何見てんだよ」

って言われたのです

こんな時に限って栗駒は近くにいませんでした

本当に使えないやつです

この解答には選択肢がありました

「見てません」

こう言うと下になります

高校生活の３年間がパン買って来いよのパシリ生活になるおそれがあります

「見てねぇよ」

こう言うとたぶん殴られます

上になってしまうのです

僕は最善の手である

「見てない」

って言ったのです

上にも下にもならない完璧な返答です

そしたら思いっきり僕の自転車の前のカゴを蹴られたのです

僕の自転車のカゴががま口財布のようにペチャンコになったのです

僕は

「えっ。うそ～ん。」

って思いました

返ってきたものが半端ないのです

自動販売機に１２０円入れたらジュースが１０本出てきた感覚です

「見てねぇよ。口くさいな。朝ごはんってウンコでした？」

って言って返ってくるレベルのアクションなんです

それに気付いた栗駒がすぐに飛んできました

「こいつ、そういうんじゃないんで！」

そういうのってどんなの？？って思いながら僕は大きく頷きました

武勇伝です

それからも武勇伝はあります

自転車で帰っているときに河根と

「俺のほうが１日でタバコをいっぱい吸う」

って言う言い合いになったのです

栗駒に

「お前ら何言ってんの？？」

って言われましたよ

でもヒートアップしていました

３０分は言い合ってました

そしたら最終的に河根が僕の自転車のカゴを蹴ったのです

僕の自転車のカゴががま口財布のようにペチャンコになったのです

僕は

「えっ。うそ～ん。」

って思いました

僕の自転車のカゴはいつもボコボコでした

武勇伝です

こんな武勇伝を僕はお客様に話しました

そしたら横で聞いていた菱田さんに

「木戸さんって専門の頃、毎日、自転車のカゴにイヌのウンコを誰かに入れられてたって言ってたよね？？ずっといじめられてたの？？」

って言われました

いじめられてねぇよ！！！！！！！！！！！！！！！！！！

ヤンキーだったわ！！！！！！！！！！！！！！！

また武勇伝を思い出したら書きます

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