夢と希望と冒険のゲーム『カタン』

「ダイキ、今晩ってあいてる？？」

こんな一言から始まった

僕をダイキと呼ぶのは地元の同級生ぐらいである

そんな同級生に呼ばれた

僕は仕事が終わると急いで夕食をすませてむかった

ここが僕の冒険の入り口となることは知る由もなく・・・

ここは僕の幼馴染の家

学生の頃は３６５日の３００日はここにいた

信じられないほどの大豪邸

テレビの部屋、バンド練習の部屋、部屋に泊まるのが飽きたときに泊まる部屋、料理対決の時だけ使うキッチン

２０年間、通い続けたがまだ見ぬ部屋もあるし、なんなら南側の建物は未開の地である

その家にあるお客様だけが入れる応接間に通された

そして

謎の飲み物が振舞われた

ここから長い長い夜が始まる・・・

僕が通された部屋には友人が２人いた

どちらも幼馴染である

「ダイキ、今日はこれをやる」

僕の目の前に現れたのは

『カタン』と呼ばれる見たこともないようなボードゲームだった

「これ、ドイツではかなり有名な世界で１番売れているボードゲームなんだよ」

僕の中でドイツのイメージでボードゲームはなかった

ドイツといえば車、ビール、フランクフルト

ボードゲームは出てこない

そして僕の人生でドイツと関わる事はなかった

「いや、まったく知らん」

こう答えた

「なら説明するわ」

簡単な説明が２分ぐらいあった

簡単に言うと

『領土を広げるゲーム』

これだった

このようなフィールドがある

最初の領土を決めてそこから開拓を始めていく

２つのサイコロをふり出た目の合計の数字の隣りの領土をもったプレイヤーが資源をもらえるのだ

そしてその資源で道を作り街を作り都市を作っていくのだ

最初の領土はどこにしてもいい

でもやはり２つのサイコロだから２とか３は出にくい

だからそこを考えて配置する

ここまで聞くとサイコロなんだから運じゃね？？って思うかもしれない

いや、そんな簡単なものじゃない

ドイツ人はちゃんと考えているのだ

資源の種類は５種類ある

例えば道を作りたければ木材とレンガがいる

街ならまた違う組み合わせが必要になる

でも領地の問題で石材ばっかり集まってしまうプレイヤーもいる

運がないなぁ・・・

こんな事を思わなくていい

銀行的なものが存在する

同じもの４つで他の欲しいもの１つに交換できるのだ

でも銀行は厳しい

このレートでないと交換してくれない

例えば港を発展させれば貿易もできる

レートが少しゆるくなるのだ

でも港を発展させる前に道をつなげなくてはならない

なんでもバランスだ

資源を使わないで貯めて一気に発展させる方法もあるのだが盗賊にもっていかれる心配がある

ここもバランスだ

ここで僕はボードゲーム、いや、ゲームの問題点を指摘しよう

会話がなくなる

これだ

個人プレーであるが為に会話がなくなってしまうのだ

ただサイコロをふるだけ

この状態が出来てしまう

でも『カタン』は違う

というかそこがこのゲームの特徴なのかもしれない

先ほど、資源が銀行的なものか港で交換ができると言った

でも交換の方法はそれだけではない

他のプレーヤーと交換もできる

そこにはレートはない

だたの交渉でいいのだ！！！！！！！

「木材１つと石材１つを交換できますか？」

こんな交渉ができる

「いいよ」

の場合もあれば

「羊毛もプラスでくれたらいいよ」

はたまた

「変えてもいいけど君は僕に何ができる？」

こんな事を言ってもいいのだ

そうだ

自由！！！！！！！！！

こうして交渉をしながらゲームを進めていき発展させた人の勝ち

まぁ

僕が圧勝だった

これ、正直、めちゃ面白かった

これを知らずに３５年間過ごしたことが悔やまれる

皆さんも遅くはない

都市を発展させてみよう

カタンスタンダード版

２人友達がいれば大丈夫

いない人はまず友達作りから始めよう

友だちの作り方 (HJ文庫)

さてさて僕はこういった戦略と交渉するゲームが得意なのである

まぁまず負けない

ただ苦手な分野もある

それが

こんなやつ

あだ名を決めて覚えて言う

こういう瞬発的なゲームが苦手なのである

まったく面白くない

ナンジャモンジャ・シロ

記憶力が０なのだ

ボロ負けして

「２度とやるか！！！！！」

と口走っていた

こんなゲームな夜

そしてこんな事を言われた

「ダイキって今日、車だよね？？」

いや、小学生じゃあるまいし歩いてこない

これは家に何かを取りに行けという事だ

取りに帰った

まだゲームやんの？？

もう疲れたし

こんな長い夜だった

たまにはこんなのもいい

年に１回あるかないかのゲームの日

皆さんも『カタン』をやってみてください

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