最愛の・・・

お客様からこんな質問をされた
「コリーの小さいのってなんて名前でしたっけ?」
僕はすぐに答えれた
「シェットランドシープドッグ。シェルティーです。」
なぜなら僕、長いこと一緒に暮らしてたから
匂いや温かさまで覚えている
うちにいたイヌ
現在、いるハウタ
彼を含めて5匹だ
チャチャ
ビギ
まめ
ハウル
ハウタ
こんな感じ
僕は小さい頃、イヌが苦手だった
怖かったのだ
うちの祖父の家は駄菓子屋だった
駄菓子屋とは似つかわしくない大きな家だった
そのお屋敷の大きな庭には大きな檻に入った大きな犬がいた
うちの祖父は趣味で鳥を撃っていた
なので猟犬を飼っていたのだ
その僕よりもはるかに大きい犬が怖かった
祖父の家に行くのも怖かった
その祖父と一緒に知り合いの家に行く事になった
知り合いの家に沢山、イヌがうまれたのだ
今で言うとミックス
当時は雑種
まだ本当に小さい頃
僕は大きいものを“ゾウ”
小さいものを“まめ”と呼んだらしい
今の僕はゾウと呼ばれるだろう・・・
僕は祖父の知り合いの家にいた一匹のイヌに目を奪われた
下の歯が前歯よりも出ているイヌ
祖父はそのイヌを尻尾から持ち上げた
ワンと言わなかった
「こいつはいいイヌだ」
これはいい猟犬の見極め方らしい
そしてそのイヌを祖父は持ち帰った
うちで飼うことはできなかったので祖父の家で飼う事になった
小さいそのイヌ
祖父に名前を決めていいと言われて僕は
「まめ」
と答えたらしい
小学生になった
僕は相変わらずイヌが苦手だった
もう祖父の家には自分より大きい犬はいなくなっていたけど少し大きくなったまめでも怖かった
うちの祖父の子供
というか、うちの母の弟はプロゴルファーだ
レッスンもしている
そこの生徒さんから祖父の家でイヌを預かることになった
大会とかでチャンピオンになるような立派なイヌ
シェルティーの“マイケル”
僕はそのかわいさに心を奪われてイヌの苦手さがなくなった
苦手さがなくなったというかイヌが飼いたくなった
そしてクリスマスプレゼントで“チャチャ”というシェルティーの女の子がきた
この子はうちに来てすぐに体調を崩した
そしてペットショップが預かることになった
何日経ってもペットショップから連絡はなかった
業を煮やして連絡をした
「うちにきてすぐに亡くなりまして・・・」
僕はこのときに生まれてはじめて身近な“死”を経験した
父は怒りペットショップの店長がうちに謝罪に来たのを覚えている
僕は本当に信じれなかった
どこかで
「死んだなんてウソでかわいすぎたから他の誰かが連れていってしまったんだよな」
なんて思っていたし今でも思っている
そして変わりに来た男の子
“ビギ”
僕は今でもこのシェルティーって犬種が世界一かわいいと思っている
でもまぁ神経質
音に敏感
絶対に触らせてくれない身体の部分がある
近所でライオン丸って呼ばれるぐらいずっと吠えていた
でも本当に僕の事を好きだったし僕も好きだった
家族で唯一、僕だけ噛まれなかった
彼女が遊びに来たりしたら彼女が使っていたクッションを帰ってからビリビリにしてしまうこともあった
それから20歳ぐらいの頃にうちに祖父の家にいた“まめ”が来た
祖父の運転する軽トラの荷台に乗ってやってきた
祖父の家が改装するのでその間、うちに来たはずなのに結局は亡くなるまでずっと木戸家にいた
20年以上、生きたのかな?
老衰でどんどん息が弱くなっていった
それを見せる為に亡くなる瞬間、祖父は親戚の小さい子を集めたらしい
僕の最愛の“ビギ”は僕が25歳ぐらいの時に亡くなった
日に日に弱っていった
最後のほうは夜中に寝ながら吠えることもあった
もういよいよかもしれないという日、僕はリビングの“ビギ”の隣りで寝ることにした
1人っきりではさみしいと思ったからずっと身体を触っていてあげようと思った
でも普通に朝が来た
“ビギ”も普通だった
僕は仕事があった
「また今日も一緒に寝るから夜まで頑張るんだよ」
これが僕から“ビギ”にかけた最期の言葉になった
仕事中に父から連絡があった
「今、亡くなったよ。今から火葬場に行くから寄ってくね。」
僕の働いているお店に来てくれた
小さいダンボールの中で毛布に包まれて今でも起きそうな様子で・・・
“ビギ”は僕に苦しい姿を見せなかった
僕が仕事に出てから苦しみだしたらしい
僕は最期の言葉の「頑張るんだよ」に後悔した
彼は頑張っていたのだ
そして“ビギ”は桜の時期に桜が綺麗に咲き誇る場所で眠っている
そしてハウルがうちにやってきてハウタがうちにやってきた
なんか急にビギの事を思い出してしまった
一瞬一瞬の今を大切にしようと思った
そんな2019年の夏
君は
もっといい子になるんだぞ!!!!!!!!!!!!
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