よく晴れた日には

僕には悩みがあった

これは完全にコロナが影響する悩みだ

コロナな世界では正解がなくなる

家にいるのも外に出るのもどちらも間違いではない

こうなった場合に家族があるならいい

家族は一心同体だ

みんなで家にいたり出かけたりすればいい

でも僕の場合は家族がない

そうなった場合に何もできなくなるのだ

誰かを誘ってどこかに出かけようと思っても考えが僕と違う人で嫌がられたらどうしようとか考えると一切、誘えなくなるのだ

家から出なくなるのだ

たぶん僕は数ヶ月、休みの日は家にいたと思う

コロナ対策だと思われがちだがただ誘う人がいなかっただけだ

そして趣味のない自分に悩んだ

何か趣味があれば１人の時間を過ごせれるのだ

そこで色々と考えた

そして何となく気持ちを小学生に戻してプラモデルを考えたのだ

僕は小さい頃にプラモデルという男子が通るルートを通ってないのだ

買いに行った

でもまったくわからないのだ

プラモデルルートを通らなかったので何がいいのかわからない

何がいるのかすらわからなかったのだ

そして気付いた

お客様でプラモデルが好きな人がいたぞ・・・

急ぎではなかったので来たときに聞こうと思っていた

そして僕は来店された時に真っ先に聞いたのだ

「プラモを買いに行ったけどどれがいいかわかりませんでした。どういうのがいいですかね？」

聞いたは聞いた

そして教えていただけた

ただ僕の想像以上にそのお客様がガッツリの方だったのでその凄さに何がオススメって言っていたのか忘れてしまったのだ

なんかメーカーを言ってくださった

でも完全に忘れたのだ

ＬＩＮＥで聞こうか数日悩んでいた

そしたら数日後の夜にそのお客様がみえられたのだ

「作ってみてください！」

こういってプラモデルをくださったのだ

めっちゃ嬉しかった

あまりにニヤニヤしすぎて菱田さんに

「木戸さん、ニヤニヤしすぎじゃない？？」

って言われたほどだ

僕は会話の中でスターウォーズが好きって言ったのだ

なんだよ、この気遣い・・・

そしてもっとビックリしたのは

もう作るだけになっていた

こんな準備までしてくださっていた

戦車のほうのプラモの箱が異様に重かったのだ

僕は僕が太っているのでその当て付けかと思っていた

そんな自分をぶん殴ってやりたかった

とりあえずスターウォーズから作る事にした

こいつはボンドがいらないっぽいのだ

僕は思い出した

偉そうに言ったのを思い出した

「スターウォーズの買おうと思ったんです。でもあれって簡単そうじゃないですか」

あれを言った自分をぶん殴りたい

僕はただ胴体に頭と手と足を付けるだけと思っていたのだ

全部作らないといけなかったのだ

言い訳だけしたい

三浦春馬のドラマを観ながら作っていた

観ながらだったというのはわかってほしい

顔と頭ができた頃には

ドラマが終わっていたのだ

そうなのだ

顔と頭で１時間かかったのだ

ただ

こいつの切れ味にビックリした

僕だって小学生の時にまったくプラモを作らなかったわけではない

小さいガンダムは作った事がある

ハサミで切って爪きりで整えていた

それがこれ１本でできるのだ

半端ない

もうこの日の作業は終わりにした

次の日の僕は休みだった

朝から続きを作ろうと思っていたので楽しみで目が覚めた

快晴だった

絶好のプラモデル日和だ

ランチでも誰かを誘って行こうと思ったが誰もつかまらない絶好のプラモデル日和だ

そして半日かけて

出来た

そしてとりあえずは休憩する事にした

すぐ全部、作ってしまったらもったいない気がしたのだ

でもワクワクが止まらなくなった

何をしていてもプラモが頭から離れないのだ

これは趣味になるのではないか？？

そしてやっぱり夜に作る事にした

次は戦車だ

１色かよ！！！！！！！！！！！！！

驚いた

でも僕ならできるはずなのだ

しかしパーツは米粒

しかもボンドを使う

パーツとパーツではなくパーツと僕の手がくっつくのだ

そして極めつけは『×８』とかあるのだ

同じものを８個作る

めっちゃ苦手だ

なんならスターウォーズでも両手、両足で同じのを２個作るのもきつかった

それが８個なのだ

そしてもっときついのは戦車のタイヤだ

キャタピラだ

あんなものゴムでいい

でも細かく作るのだ

同じパーツを１０個連ねて少しずつ曲げるのだ

それを×４だ

これは上級者すぎる！！！！！！！！！！！！！！！！

罰ゲームかよ！！！！！！！！！！！！！

僕はすぐに諦めた

人間、諦めが肝心だ

たぶんもう箱を開く事はないだろう・・・

そして次の日に菱田さんに完成したスターウォーズのほうだけを見せた

そしたら言われたのだ

「木戸さんって完成したとき嬉しかった？？」

僕は迷わず答えた

「うん！！！！！！！！！」

そしたら

「作られた側、落ちこんどるじゃん」

って言われた

うるせぇよ！！！！！！！！！！！

これが僕の限界だわ！！！！！！！！！！！！

たぶん僕はむいてない

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