ごめんね。たくちゃん。
10月の秋風に吹かれて僕は昔の事を思い出した・・・
小学生のお客様がやってきた
どうやら修学旅行が開催されるようだ
なんかGOTOキャンペーンで5000円のお小遣いもあるらしい
京都奈良
僕たちが小学校で行く場所
東京横浜
僕たちが中学校で行く場所
なんか学生の子と話していたら中学校の思い出が目の前に鮮明にあらわれた
そして僕はこう口ずさんでいた
「ごめんね。たくちゃん。」
あれは今から25年ほど前
僕が中学3年生の時
クラスメイトに“たくちゃん”という子がいた
その子は家庭の事情で中学の卒業前に海外に引っ越す事が決まっていた
修学旅行が終わったら引っ越すのだ
だから最後の思い出の場所が修学旅行の東京横浜だ
ここから帰ってきたらみんなとさよならをするのだ
僕のクラスの僕の班はたくちゃんに班長を任せた
僕の学校は結構、荒れていた
やんちゃをしてしまう子が多かったしそういう子のほうがモテた
だからそういう子たちにとっては修学旅行の東京なんて自分の悪さをアピールする絶好の場所だった
まずディズニーランド
カリブの海賊なんて絶好のアピールポイントだ
船を下りて水に入って宝の山にむかう
そしたら完全に照明がつけられて注意をうけた
そしてそのあとのジャングルクルーズは乗船拒否された
こんな子達が沢山の学校
先生たちも気が気じゃなかったと思う
夜間のホテルの部屋からの外出は禁止になった
僕はたくちゃんと2人部屋だった
部屋につくとたくちゃんが
「荷物がない」
って言い出したのだ
なんか隣りの部屋に紛れ込んでしまったらしい
「とりに行ってくる!先生にバレるといけないからドアをノックしたらすぐに開けてね!」
たくちゃんは部屋を飛び出した
完全にオートロックの部屋から飛び出したのだ
僕は完全にたくちゃんがいないのを忘れてお風呂に入った
そしたらドアがドンドンなるのだ
「あけてくれ!!!!!」
声が聞こえた
でも僕はまぁいいやみたいな感じでお風呂に入っていた
そしてお風呂から上がるとドアから
「木戸!あけろ!!!」
先生の声がした
そしてドアをあけるとたくちゃんが泣いていた
部屋から出た事を怒られたのだ
「たくちゃん。なんかごめん。」
僕は謝った
次の日は横浜だった
班ごとに学校で行きたい場所を決める
そしてそこに先生がいるからチェックを受ける
まぁ行く前はテンションがあがって色んな場所を決めるのだ
でも当日、めんどくさくなってしまう
クラスの女子と行動を共にしたくなっちゃうのが中学生だ
一切、チェックポイントに行かなかった
当時はスマホなんてない
先生たちはずっと僕たちを待っていた
帰りの新幹線の中で僕たちの班の班長は先生に呼ばれた
そうだ
たくちゃんだ
僕たちは班員なので女の子たちとトランプをしていた
そしたらたくちゃんが帰ってきた
泣いていた
完全に怒られたのだ
「たくちゃん。なんかごめん。」
そんな修学旅行の思い出
そして帰ってきてたくちゃんは転校していった
一切、涙を見せることなく・・・
あれから25年の時が経った
渋谷で買ったたまごっちのパクリのギャオッピはすぐに先生に没収されてそのままだ
授業中にエサを欲しがりやがったのだ
そんな事も今になって思い出した
でもあれからたくちゃんと会ってないしなんなら顔も思い出せない
「ごめんね。たくちゃん。」
LINE ID 『assuredk』
ID検索もしくは友だち追加して頂ければ予約できます
電話をする時間がないときは是非!
Assure hair resort
TEL:0120-927-254
豊橋市牟呂外神町15-7
定休日:月曜日 第2.第3火曜日
HP:www.assure-hair-resort.jp/
Twitter『@assure522』
KIDO DAIKI
最新記事 by KIDO DAIKI (全て見る)
- なんか気持ち悪い・・・木戸の家は変な家。 - 2024/04/26
- 保護中: ママの愛 - 2024/04/25
- 今は亡きおばぁちゃんがくれたシザーケース - 2024/04/20
« 僕の中でずっと疑問だったもの
美容師のコトダマ “ゴミを捨てて” “早さは優しさ” 獅子柄美容師を動かした恩師の言葉たち assureスタイリスト 木戸大紀 »