声を聞く行ってみる

流行り廃りはあるけれど


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最近、テレビで昔のドラマの名シーンがやっていた

その中で心が奪われたものがあった

懐かしさに自然と笑みがこぼれた

通称、IWGP

池袋ウエストゲートパークだ

僕が高校生の頃にやっていたドラマ

そして当時の世の中はこのドラマにはまっていた

いつでもサッズの何を言っているのかわからない曲がみんなの頭に鳴り響いていたのだ

でも歌詞なんてどうでもいい

かっこよければいいのだ

池袋のギャングの抗争の話だった

ヤンキーがギャングというかっこいい言葉に変わったのだ

ブクロサイコー!!!と叫ぶマコトに憧れた

そしてギャングの街だと思っていて大人になってから行った池袋に愕然とした

大人しい街だった

このドラマでギャングたちのチームはカラーわけされていたのだ

そんな流行りは僕の住んでいる田舎町にも来た

ヤンキーグループがカラーを採用しだしたのだ

僕の高校は荒れていた

元々、素行のいい学校ではなかったが在校生に反社の子という新海誠の次回作みたいな子がいたから特に荒れたんだと思う

だから色んなカラーグループの子がいた

そのグループのカラーのものを身につける事がブームになっていた

ここでもう1つ、世の中のみんながよくしていた会話

「光一派?剛派?」

これだ

世の中を二分したキンキ問題だ

キンキキッズのどちら派か?ってやつだ

正統派は光一

個性派は剛だったのだ

そして剛を選んでいた人たちはまごうことなき黒歴史になったのだ

僕も剛を選んだ1人だ

個性派を真似する事によって個性を殺すという事がまだわからなかった

でも僕が高校生当時の剛はまだいききってなかったのだ

ちょっとだけ個性的程度だった

当時の剛がやっていたことは片手にリストバンドだった

バスケット選手だけがつけることを許されたものをオシャレアイテムとしてあつかったのだ

そして2つセットで売っているからカップルで1つずつつけて付き合っているアピールもみんなしだした

僕も剛にならってつけだした

最初につけたのは黒地に赤の星だった

もう1つは渡す相手がなかったから部屋の引き出しの奥深くにしまった

でもここで問題が起こったのだ

そんなかっこうで学校に行くと

「木戸って黒ギャングに入ったの?」

って言われるのだ

僕は剛を真似していただけなのにギャング認定されるのだ

黒ギャングにはニセモノと思われ赤ギャングには敵と思われたのだ

めんどくせぇ!!!!

僕の中のマコトが叫んだ

色んなカラーの中で“剛”というオリジナルカラーは認められなかったのだ

そんな身につけるものの色まで気を使わないといけなかった時期はあっという間に過ぎ去った

その時代がすべて黒歴史となったのだ

結局、黒色だ

カラフルなギャングたちはまたいつものヤンキーに戻っていった

そこからやってきたのがギャル時代だ

女の子たちは目の周りを白くして眉毛はHBの鉛筆で最小限の力でなぞったぐらい細くなった

男の子たちはズボンがズボンだと認められない位置までさげて肝臓の機能を疑うほど黒くなった

そしてパラパラを踊りだしたのだ

いや、踊りではない

手信号だ

あんなのは手信号なのだ

より無表情で手信号をする事がかっこいい事だと考えた

これは世の中の全ての人間がスマスマでキムタクがナイトオブファイヤーを踊るのがかっこいいと思ってしまったからだ

自分もパラパラをすればキムタクになれると信じて疑わなかった

でも顔が違った

そしてよりチャラい人間がいいという謎の文化ができた

僕だってパーマをかけパラパラを覚え暇があれば日光浴をしてトイレでズボンをさげなくてもオシッコができるぐらいまでズボンをさげた

そしてシャツのボタンはマニラあたりの悪徳コーディネーターぐらいあけて白い貝殻のネックレスを身につけていた

「木戸ってサーフィンするの?」

って聞かれたときは

「うち、海が近いからね」

というサーフィンなんてやってないけどなんかやってる風に聞こえるただ自分の家の位置を言うというテクニックをつかった

僕が黒かったのは庭で日光浴をしている努力だとは悟られないように振舞った

どれもこれもかっこいい事だと信じて疑わなかったし目の周りが白く頭に大きなハイビスカスをつけた色黒の女の子がかわいく見えて仕方なかった

僕が本日言ったどれもこれも当時はかっこよく見えたのだ

もっと大人になって剛がアシメでノースリーブオンノースリーブをやったときは僕もやった

エクステをつけ無地のノースリーブの上からペリカンボーイって書いてあるノースリーブを重ねたのだ

当時はそれでディズニーにだって行けた

かっこいいと思っていたからだ

流行り廃りはある

当時はかっこいいと思っていたものでもあとで見返すと恥ずかしくてたまらない事も多い

ただその積み重ねが今の僕を構成している

今の子がIWGPを見たらどう思うのか?

僕は今でも最高にかっこいいと思っている

ブクロサイコー!!!

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KIDO DAIKI

KIDO DAIKI

代表Assure hair resort
お客様の”キレイ”のトータルなサポートをさせていただきます。 全てのスタイルはケアをもとに成り立つという強い想いをもち、ヘアケア、スキンケア共に最大限の力を注いでいます。

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2021-01-26 | Posted in ブログNo Comments » 

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