角松の悲劇
こんな天気の日は思い出す・・・
あの苦い経験を・・・
過去にもブログにした事がある『角松の悲劇』を・・・
当事者である友達が髪を切りにきたからまた思い出してしまったのだ
今から20年ほど前
世の中は空前のバンドブームだった
その中でも1番大きい出来事はGLAY EXPO 99だと思う
1999年7月31日幕張メッセ駐車場
そこに20万人の人が集まった
臨時のバスや電車が出てワイドショーもGLAY一色になったのだ
完全な社会現象が起こっていた
ラルクよりGLAY派
僕は完全にそうだったのだ
当時、高校生だった僕は友人と一緒にこのGLAY EXPOに行こうと考えてたのだ
親には行っていいかの確認はとっていない
でもチケットさえ先に持っていれば反対はされないだろう
友人と一緒にとりあえずチケットをとろうと考えた
当時のチケットのとり方は電話だったのだ
販売時間になったら電話をかけまくるのだ
基本、話し中みたいな感じになる
回線がパンクするのだ
僕と友人は20万人なら余裕じゃね?って甘い考えでいた
僕と友人のPHSが2台、固定電話で1台、合計3台の電話で挑んだのだ
でもずっと繋がらなかった
その日、2人でずっと電話をかけ続けたのだ
でもずっと繋がらなかった
何時間もかけ続けて繋がらなかったのでお互いに諦めたのだ
そして僕は肩を落として家に帰ったら
夜になって友人から電話があった
「とれたぞ!!!!!」
友人は僕が帰ってからもずっと諦めずに電話をかけ続けていたのだ
そしてとれたのだ
ついにGLAYだ
GLAYに会えるのだ
次の日、友人と2人でチケットの引き換えにローソンに行ったのだ
レジでお金を払ったあとの友人の顔がおかしかった
「なんかチケットに角松敏生って書いてあるんだけど・・・」
そうなのだ
僕たちが日中にGLAYのチケットのためにかけ続けていた電話番号はチケットがソールドアウトして次の人のチケット番号に変わっていた
角松敏生のライブチケットの電話番号に変わっていたのだ
「返品しようよ!絶対に行かんじゃん!」
僕は友人に提案した
でも友人は縦に首を振らなかったのだ
「角松に悪い。これは俺が全部、払うから返品しない。」
謎の角松への優しさを見せたのだ
こんな天気の日はあの『角松の悲劇』を思い出す・・・
そして僕たちが行かなかった角松敏生のライブチケット
最前列の真ん中の2席だった
ど真ん中に誰もいないライブ
一体、どんな感じだったのだろう??
たぶんそっちの方が悪いと僕は思う
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KIDO DAIKI
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