声を聞く行ってみる

昔の美容師、今の美容師、未来の美容師


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あるお客様がこんな事をおっしゃった

「私、昔、美容師をやっていたんです」

同世代のお客様だ

こういう方は結構、多い

昔、美容師をやっていたけど今はやめている方

無骨ながら僕はこんな質問をした

「どうして美容師をやめちゃったんですか?」

そしたら

「身体を壊しちゃったんです」

って答えが返ってきた

当時は薬も強いものが多かったので手荒れでもしたのかな?なんて思ったけど違った

その方は忙しさで倒れてしまわれたそうなのだ

毎日、22時まで営業

営業後に2時まで練習

朝は6時に出社

この生活を1年続けたら倒れてしまったそうなのだ

僕の若い頃、働いていたお店はここまでハードではなかったけど僕たちの世代はまだこれに近い働き方があった時代だと思う

「今って働き方改革があってこんな状態って絶対にないですよね?今の子達が羨ましいです」

って言葉を聞いてふと僕は考えてしまった

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働き方改革によって美容師の質は落ちていくのであろうか?

当時のやり方は正しかったのであろうか?

僕たちの時代に美容師をやめていく理由としてはこんなのがあった

お金の問題

とりあえず給料が少なかった

それの建前は修行期間というものだった

アシスタントはスタイリストに教わっているという感覚

それは営業中だってそう

カットしてお金を稼ぐという感覚だったからアシスタントはスタイリストありきでお金が稼げるという事だ

休みの日の講習費や交通費は自腹のところも多かった

当時、これがどうも僕は納得がいかなかったから僕が講習を受けたものは全部、お店で教えるからそれにお金を払って欲しいという提案をしたがうまくいかなかった

僕の求心力がなかったというのもあるとは思うけどそんな時代ではなかったのだ

時間の問題

営業中にトレーニングができないお店が多かった

営業中にはサラリーが発生してるから自分の時間ではないという考え

だからトレーニングは営業が終わってから

みんなが仕事が終わって飲みに行く時間にトレーニングしていた

中にはそれが終わってから飲みに行くようなパワフルな美容師もいたけどそれをすると「美容師は遅くまで遊んでいて・・・」みたいな納得のいかない事を言われた

スタート時間が違うのに・・・

今の自分の時間というものがなかった

未来の為に・・・とか言われたり思ってみたりしても全然、納得いかなかった

体調の問題

薬が強いものが多かったから手荒れが酷い子が多かった

男性はまだよくても女性なんかはコンビニなどでお金を出すときに手を荒れた手を見られるのが嫌っていう子は多かった

あとは睡眠時間や休みの時間が少なくて体調を崩す子もいた

きっと僕らより上の世代はもっとだったと思う

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例えばこのブログの書き方だってそうだけどそういう時代を生き抜いて今があるんだぞ!っていう書き方をしていると思う

それは1つの自信になっていると思う

みんな自分が歩んできた道は間違いではないと思っているから自信をもっている

ただそれを今からもやれよ!とか今の美容師さんが同じ事をできる?とか偉そうな事を言うのは違うと思う

例えば今はSNSが発展したからモデルハントなんかは格段にやりやすくなったと思う

僕らはトレーニング前とか後に人の集まる場所にハントに行った

怒られる事もあったし男性だけだと嫌がられるから女性スタッフにお願いしてついてきてもらった事もあった

でも今はSNSで探せれるのだ

その時間がかからなくなったのだ

ただ僕がSNSの時代に美容師を始めていたならきっと続けていないと思う

他が見えすぎるのだ

隣の芝が青過ぎで無理だったと思う

世界が狭い分だけ他を見なくてすんだのだ

僕なんて特に弱い人間だからSNSでメンタルがやられていたと思う

僕の時代はカリスマ美容師ブームだった頃で美容師希望者がめちゃくちゃいた

ふるいにかけられる感覚だった

でもきっともう少しだけ頑張れば芽が出たような人がどんどんやめていったと思う

上が詰まっている感じもあったし僕も詰めた気もする

だから耐える時間が長かったと思う

だから僕は今、生き残っている美容師は夢があってそれにむかって耐えて頑張った人間だと思う

ということはどの時代でも生き抜くのはそういった人間なんだから変わらないと思う

身体を壊すまでやるのは違うと思う

それを課した人間は夢を潰したと思う

それは今も昔もこれからも一緒

潰し方は変わっていくと思う

ただ折れずに直向きに時には逃げて進んでいけばいいと思う

だからきっとどの時代も質なんて変わらずに生き残る人は生き残ると思う

目の前に一生懸命に

これは自分にも言い聞かせている

 

 

 

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KIDO DAIKI

KIDO DAIKI

代表Assure hair resort
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2021-05-06 | Posted in きど論。No Comments » 

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