一緒に歳を重ねる事は素敵な事
美容師をやっていると色んな事がある
いい事や悪い事、本当に色々だ
でもやっぱり美容師をやっていてよかったなって思える事が多い
まぁどんな仕事でも大変だとは思うけど美容師をやっていてよかったって思う事がなければ絶対に続いていないと思う
特に僕はすぐに嫌になる性格だからだ
今でも忘れられないエピソードがある
あれはカットデビューして間もない頃・・・
美容師というのは実力の世界
実力があればどんどん先に進める世界
という事は絶対に同期の間でも明確な差ができるのだ
あれは20代の前半の頃・・・
遊びたくてたまらなかった僕は人生の中心が遊びだった
練習するぐらいなら遊びたかった
なんとなく練習に対しての対価がない気がしたのだ
「こんなに自分の時間を犠牲にしてもそれに見合う見返りってあるのか?」
やさぐれていた僕は思っていた
同年代が飲みに行く時間に練習してるのにそういった子たちより給料って少ないよな・・・みたいな
そんな僕だから同期とは差がついたのだ
僕が働いていたサロンではカットデビューしてすぐは学生のカットから担当に入らせてもらえたのだ
パーマやカラーをしないから
ただカットができるだけなのでそのような流れになった
でも僕はペースが遅かったので同期が学生以外のお客様を担当していても僕は学生の担当をしていた
なんかもうやめようかな・・・とか思っていた
20代前半ならまだ色々と間に合う気がして美容師を続ける意味なんてないような気がしていたのだ
そんな時にある小学生の女の子の担当に入らせてもらった
美容師やめようかな・・・とかは思っていたがカットをしている最中はそんな余裕はない
もう必死だった
同期とも差ができていた僕はスタイルに喜んでもらうというよりクレームがこないようなスタイルをつくる事に必死だった
それぐらいカットにも自信がなかったのだ
そしてカットが終わってその女の子は帰って行った
僕はカットに自信がなかったからその子がどんな顔をして帰って行ったのか見る余裕もなかった
その数日後に先輩から手紙を渡された
その女の子のお母さんが書いた手紙だった
僕は絶対にクレームだと思った
「うちの子、家に帰ってから泣いてるんですが直してくれませんか?」
みたいな手紙だと思った
僕は恐る恐る手紙を開いた
そしたら感謝の言葉が沢山、書いてくれてあった
塾の先生に髪型をほめられたのを嬉しそうに教えてくれたみたいな事が書いてあった
美容師ってめっちゃいい!!!
こうはじめて思えた瞬間だった
あれから15年以上は経っている
成人式、引っ越し前、赤ちゃんが産まれてすぐ
僕はその女の子の人生の節目に出会える事ができた
今は遠くに結婚して行ってしまったけどお母さんはずっと来店してくださってるし家族みたいに連絡をくれる
なんか前にカットをしてるときに
「どうぶつの森に興味がある」
って何気に言った
そしたらずっと覚えていてくれたみたいで
「スイッチ売ってました!」
ってLINEをくれたりする
誕生日とかにはケーキをくれたりする
そして遠くに引っ越してしまってなかなか帰って来れない女の子
コロナもあって2年ぐらいは会ってないけどたまに連絡をくれる
おいおい
僕の記憶が15年前からとまってるぞ!
今はこうだぞ!
そして遠くにいるのにシャンプーとかも注文してくれる
でも髪にさわれるわけじゃないから状態とか仕上がりを聞いたりする
シャンプーの重量なんて聞くかよ!!!
「シャンプー、重くない?」
シャンプー持って出かけるのかよ!!!
孫が心配なおばあちゃんでも聞かんわ!!!
そんな感じでお客様と一緒に歳を重ねる事は素敵な事だと思いましたとさ
お母様もいつもありがとうございます
LINE ID 『assuredk』
ID検索もしくは友だち追加して頂ければ予約できます
電話をする時間がないときは是非!
Assure hair resort
TEL:0120-927-254
豊橋市牟呂外神町15-7
定休日:月曜日 第2.第3火曜日
HP:www.assure-hair-resort.jp/
Twitter『@assure522』
KIDO DAIKI
最新記事 by KIDO DAIKI (全て見る)
- ポイントカードって・・・ - 2024/04/17
- 保護中: キュウコンの神隠し - 2024/04/17
- ことわざのアップデート - 2024/04/16