負け続けた美容人生
世の中には勝ちと負けが明確にわかれるものが多いと思う
勝っている人は案外、勝っているとは感じないけど負けている人は感じる
そして卑屈になる場面は多いと思う
例えば野球なら大谷
「大谷だって努力してる」
っていう意見も多いと思う
でも才能のある人間の努力なんて凡人の努力に比べれば容易いと思っている
才能のある人間の努力は結果が伴う事が多いと思うのだ
しかし凡人の努力はそう容易くは報われない
報われる前に心が折れる事が多いと思うのだ
大谷の努力なんて容易いのだ
だから僕は“努力は必ず報われる”って言葉が大嫌いなのだ
それほど人は強くないと思っているからだ
さてさて僕は美容師の人生の中で負け続けていたのだ
その醜態を晒していこうと思う
まず僕はかっこよさそうという理由で美容師の専門学校に通い始める
親だって謎だったと思う
でも口だけなら何とでも言えるのだ
「ここからの時代は手に職をつけたほうがいいと思ったから」
それっぽい理由なんてごまんと浮かんできた
専門に入ってから自分の実力のなさに愕然としたのだ
まわりと同じスタートのはずがすぐに差がついていくのだ
でもそのうち追いつくと思っていた
根拠のまったくない自信だ
進級の前には
「このままでは進級させれない」
と言われ親もふまえて面談があった
20歳近い人間が親まで呼び出されているのだ
なんとか進級はできた
ただ進級できなかった生徒といえば学校に来なくなっているレベルの生徒だった
皆勤賞で呼び出しをくらっているのは僕ぐらいだった
そんなんだから国家試験にも落ちたのだ
きっと先生たちは進級させた自分たちの考えに後悔したと思う
就職先も決まらなかった
卒業してから就職相談に学校に行って
「木戸くん、就職先はここ」
って先生に隣りのビルを指差されて
「飛べ」
って言われているのだ
就職相談でビルの屋上を指差された人間なんて世界広しと言えど僕ぐらいのものだと思う
今では勲章だ
なんとか就職も決まった
でも同期とも差ができてしまう
みんながモデルさんを呼ぶのに困っている頃でも僕はウイッグで練習していた
まだ人体でできるレベルに追いつかなかったのだ
やっとまわりから遅れながらもカットデビューをする
でも自分の手に愕然とするのだ
短く太い指
美容師はブランディングも重要だ
やはり長くて細い指でカットする姿は指先が輝いて見えるのだ
僕はそういった人たちと同じ事をやってもドン臭く見えるのだ
不安にもなるのだ
売り上げなんかは後輩に抜かれるのはすぐだった
毎朝、日が昇る前からお店に来て練習した
いや、オーナー命令だった
「何で僕だけ・・・」
って思った
みんなが営業後に楽しそうにしている姿が羨ましかった
僕は早く帰って早く寝ないと身体がもたないから
そんな感じで30歳になった
30歳でお店をオープンする予定だったからオープンした
ただ最初のうちは本当にお客様が来店されなかった
親族しか来なかった
親戚の為にお店をオープンさせたのかな?って思った
やる事がないのでブログを書いた
ブログしかやる事がなかったからだ
10年間、毎日書いた
ブログによって仲間が出来た
テレビ局からも連絡があったりアメリカに行ったりできた
客数0の日々から12年
今ではありがたい事にお昼なんて食べる事ができないぐらいになっている
最近、美容師の友人に会ったときにその友人が
「僕はカットと写真でここまできたんです」
って言っていた
めっちゃかっこよかった
僕はなんだろう?
僕はどんな状況でも美容師を続けただけだ
そんなんは努力じゃない
続けただけだ
たぶん僕の状況で続けれる人は少ないと思う
でも僕は続けたのだ
ただそれだけなのだ
今振り返ればそんなの容易いのだ
続けるだけなのだ
悩める美容師や社会人
ただ続けた結果が僕だ
そんなに未来は暗くない
LINE ID 『assuredk』
ID検索もしくは友だち追加して頂ければ予約できます
電話をする時間がないときは是非!
Assure hair resort
TEL:0120-927-254
豊橋市牟呂外神町15-7
定休日:月曜日 第2.第3火曜日
HP:www.assure-hair-resort.jp/
Twitter『@assure522』
KIDO DAIKI
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