コトバノチカラ

僕は何不自由のない暮らしをおくっています
それはお金持ちとかそういうのではなく五体満足という感じのニュアンスです
本当に丈夫な身体に産んでくれた親に感謝しております
アシスタントの頃、僕の勤めていたお店の近くには病院がありました
様々なお客様がみえられました
その中に目がみえないおばあちゃんがいました
店長に言われました
「目が見えないと心配になるからヘルプとかいいからずっと隣りで話しかけてあげてて」
こういうのって僕の美容師としての原点だと思うんです
言葉には感情がのると思います
例えばブログ
単調な文字の羅列です
この中から感情を読み取っているようで僕は読んでいる方の感情がそのままうつる気がするんです
昨日、僕はあるブログを見ました
僕は悪くない!!悪いのは相手だ!!クレームを言うお客様だ!!って叫んでいるようなブログでした
正直、オマージュ的に書いてみようかな?とも思いましたがダメでした
僕には嫌悪感しか生まれませんでした
あそこまで嫌悪感しか生まれないブログは初めてだったかもしれません
書いた人ってかわいそうな人だなって思いました
でもそのブログに対して賛同しているコメントも見ました
そうなのです
僕は僕の感情で読んでいるのであってその人の感情はわかりません
もっと言えば会ったこともないですしその場にいたわけでもありません
だからそのブログはただの僕の感情です
文字の感情は読み手ですから
言葉は時に人を喜ばせたり勇気づけたり悲しませたり傷つけたりします
発した人は何気ない言葉でも受け手の感情がどうかなんですよね
僕は学生の頃、練習が嫌いでした
そしてインターンにいったときに見たサロンで僕はこのまま一生、こんな生活なんだ・・・って思って美容師を辞めようと思いました
でもその頃、友人に
「俺も美容師になりたかったけどなれなかったからお前はいいよな」
って言われました
なんだかその言葉に救われました
でも僕は菱田さんを傷つける言葉を過去に何度も言っています
僕にはデリカシーがなかったんです
今もあるかはわかりませんが・・・
学生の頃
何気なくお昼を食べていた菱田さんに
「かづちゃん、カップ麺似合うよね」
って言いました
別に僕は何も考えずに口から出ました
菱田さんは残りのカップ麺を全部捨てたらしいです
それ以来、食べてないそうです
違う日、僕は友人との会話の中で
「おい!平屋になんか住んでねぇよ!!」
って言いました
「ダイキ、何言ってんの??」
みたいなくだらない笑いが起きる瞬間がありました
当時の菱田さんは家族で仲良く平屋の家で暮らしていました
菱田さんはみんなで遊びに行っても絶対にコンビニとかで降ろして欲しいって言いました
絶対に家を教えてくれませんでした
僕の何気ない言葉が彼女を傷つけていたのです
彼女の夢は「家族で一軒家に住むこと」
2年前に叶えました
このように僕にはデリカシーが全くありませんでした
でも様々な事で学び今は言葉のチカラっていうのを昔よりは理解していると思います
「髪、ボロボロですね。トリートメントしましょ!!」
とか言わない美容師だと思います
言葉のチカラって本当にすごいと思います
僕たち、美容師はそれを特に身をもって感じます
ある時は花束になり
ある時はナイフになる
枯れない花と治らない傷
僕はなるべく読む人を不快にさせないようなブログを書いていきたいな・・・
そんな事を思いました
まぁ読み手の感情なんで難しいとは思いますが!!!
くだらない事をこれからもやっていこう・・・
そういえば僕は言葉の花束をいただきました
「木戸さん、痩せましたよね!!!」
すごい花束です
そして鏡を見ました
そこにはいつもと変わらない男の顔がありました・・・
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KIDO DAIKI

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