僕の仕事

｢今度が最後だと思う！行く前に連れてくるね！｣

ある方がこうおっしゃった

小さい頃から知っている子のお母様

その方がお子さんを最後に連れてきてくれるとおっしゃった

僕より背が小さかったその子は今では見上げるようになっている

そんな子が新生活の為に遠くで１人暮らしをはじめる

なかなか簡単には帰って来れない距離

当分、僕はカットできないなって思いながら最後の日を待った

いつもと変わらない様子でお店にやってくる

僕は今日も見上げながら席へと誘導する

｢どうしよっか？｣

なんていつも聞くと決まった答えがある

｢短めに｣

｢何でもいいです｣

どちらかだ

でも違った

｢前髪を流したいです｣

最後にオーダーがあった

僕は今まで想像の中でカットしてきたけどはじめて要望が聞けた気がした

次の美容師さんはこの子のクセをどれぐらいで理解できるのか？

このラインがギリギリのふくらまないライン、それをわかってくれるのか？

長年見てきたクセを見ながらそんな事を考えた

そしていつも通りカットが終わりお母様が迎えに来た

思春期でも母親と同じサロン

そして同じ美容師を嫌がらずに来てくれた

｢次は金髪だね！｣

なんて笑いながら親子で帰られた

僕はこういうときのあいさつは

｢いってらっしゃい！｣

だと思っている

それ以上の言葉が見当たらない

こんなのが僕の仕事だ

誇らしい僕の仕事である

今の世の中、何が正解か正直わからない

もしかしたら正解なんてものはないのかもしれない

サロンを休業させるのが正解だと思っている人もいると思う

生活の為に休まないという選択肢をとることが正解だと思っている人もいると思う

でも僕にはどっちが正解だなんて答えは見つけられない

ただ今できることを精一杯にやるべきだとは思っている

後悔しない選択肢

もし正解という言葉を使っていいのであればお店から帰られるお客様の笑顔が正解だと僕は思っている

LINE ID 『assuredk』
ＩＤ検索もしくは友だち追加して頂ければ予約できます

電話をする時間がないときは是非！

Assure hair resort
TEL:0120-927-254

豊橋市牟呂外神町15-7
定休日:月曜日第２.第３火曜日
HP:www.assure-hair-resort.jp/

Twitter『@assure522』