親の死
ちょっと過激なタイトルになってしまいました・・・
僕の親はまだ健在です
でも最近も父親から急に自分が亡くなったあとにどうして欲しいのかって話も急にされたし美容師の間でもそんな話題があったので自分の考えをまとめる為にと親もこのブログを読んでいるので書いていこうと思います
僕たち美容師は直接的には人の“死”というものに向き合う仕事ではないと思います
事故とかは別としてこういったお店に足を運んでいただけるということはそれなりに健康であって明日や明後日にどうこうって感じの方はいないと思うのです
しかしそういった事に常に向き合っているご職業の方は来店されます
そういった方と先ほども話していて思った事があったのです
僕は人が亡くなるときにまわりの行動として大きく2つに分かれると思うのです
1つは毎日のように会いに行って最後の瞬間まで一緒にいたいと思う人
菱田さんはそんな感じでした
2年ぐらい前、自分のおじいちゃんの調子が悪くなったときに毎日のように病院に足を運んでいました
僕はこれをしていません
もう1つの行動の人間です
僕には一緒に暮らしていた祖父母がいました
どちらも最後の瞬間に一緒にいませんでした
最後のほうにはそこまで病室にも足を運んでいません
なぜなのか?
簡単です
亡くなっていないから
これなのです
何言っちゃってんの?って思いました?
いや、葬式なども滞りなく済んでますよ
でも亡くなっていないのです
僕、人が本当に亡くなるのって記憶からなくなるときだと思うんです
この考えの僕は物理的な“死”の意味は新たな出来事が更新していかないって事になるのです
そうなった場合に僕の思い出の中で大きくなるものが病室の祖父母になってしまうのが嫌なのです
僕、ちょっとつらい思い出があるんです
うちの亡くなった祖父はとても頭が良くしっかりとした祖父でした
うちの祖父は肺がんで亡くなりました
ある日、お見舞いに行ったときにあんな頭が良くしっかりとした祖父がベッドに縛り付けられていました
呼吸器を自分で外していまうからです
そして行ったときにそばに呼ばれました
「ダイキ、とってくれ」
こう言われたのです
自分は縛られていてとれないから僕に頼んできたのです
「おじいちゃん、ダメだよ」
って言いながら僕は涙が出てきました
あの僕の中ではパーフェクトだった祖父の姿がそこにはなかったからです
僕は今でも祖父の姿を思い出したとき、声を思い出したときにあの姿がフラッシュバックする事があるのです
それが僕は嫌なのです
カタチあるものは絶対になくなります
絶対にです
そして亡くなった人は亡くなった人なんです
大切なのは今を生きる人です
そんな考えの僕は人の本当の“死”を記憶の中から消えることだと考えます
とても自分勝手な考えかもしれませんがそう思うのです
例えば僕は友人を数年前になくしています
でも今でも
「工藤ってさ・・・」
って話をする事があります
もう会う事がないような名前も忘れてしまったクラスメイト
もう会う事はできないけど今でも覚えている工藤
僕の中で工藤は生きつづけているわけです
ただインスタのように下に引っ張ったところで最新の情報が更新されないだけなんです
でも僕の情報の中には工藤が沢山あるわけです
何が一番大切かっていうと『今を生きている人』なんです
例えば亡くなった人が一番大切であるならお墓や仏壇に飾られている花はお墓や仏壇側をむいて飾るべきなんです
でもこっちをむいている
だから生きている人が後悔しないようにするのがベストだと僕は思います
だから正解はないのです
僕は長男です
一応は父親の亡くなったらこうして欲しいっていうのは聞きます
まぁこういうのをいう人間は長生きするのが世の常ですが・・・
まぁ聞きますよ
聞くだけは聞きます
文句も言いません
生きてるうちは聞きます
ただ亡くなってからは僕の好きなようにさせていただきます
僕が後悔しないようにします
僕、冷たく見えますか?
たぶんとても温かい人間だと僕は思いますよ
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KIDO DAIKI
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